2017年11月14日放送のたけしの家庭の医学3時間SP
今回は3つのテーマ、血糖値、血管の老化
新型腰痛、どれも気になるものばかりですね
続いては新型腰痛について。
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新型腰痛って何でしょうか?
腰痛の85%は原因不明といわれている
日本人の身体の悩みで
男性1位、女性は2位という状態を10年以上キープ
今や国民病といっても過言ではない。
そして4年前にある新聞で発表された
治らない腰痛、という事について記事が掲載
腰椎の手術を受けても痛みが消えず
何年も苦しんでいる腰痛患者には特に
この病気は多い等書かれていた。
原因不明の85%の中にも、この新型腰痛は
恐らく入っているだろうと考えられる
しかし新聞の最後にはこう記されていた
『麻酔薬の注射や簡単な手術で効果を上げている』
一体どういう事でしょうか?これで治るのでしょうか?
新型腰痛の第一人者が
横浜市立脳卒中・神経脊椎センターに勤務する
青田洋一先生です。
青田先生のの話では
外来の約1割が新型腰痛に当てはまると
話しています言います、稀ではなく
よくある疾患と考えているとのこと。
番組では新型腰痛を経験した方に会う事が出来た
47歳の男性、6年前に新型腰痛を発症
新型腰痛で苦しんでいた頃の映像を見ると
まるでおじいさんの様な歩き方だった。
実際の症例、普通の腰痛とどういう違いが?
始まりは2011年、当時は建設資材を
扱う仕事に従事していた男性
最初の異変は2011年8月末のある日
東京から青森まで荷物を運ぶことに。
9時間にも及ぶ長時間の運転でした
荷物を届け終え、車に乗り込もうとした
その時に腰の中心部に強い痛みが走った。
キリで刺された様な鋭い痛みでした
これが新型腰痛の特徴的な症状。
ヘルニアや脊柱管狭窄症など一般的な腰痛も
運転などで長時間座ると痛みが出る
多くの場合は、この時に感じるのは
腰全体に鈍い重だるさ
新型腰痛の場合は、キリで刺されたように痛む
最初は運転疲れだろうと思い痛みを放置
ところが1週間たってもズキンとする
痛みが続いていた、そこで病院へ行き
レントゲン検査を受ける事に。
しかし異常はなし、そこで最初の
診断はぎっくり腰でした。
痛み止めを処方され、その日の夜から
服用し翌日の朝には腰の痛みは
かなり楽になっていました。
普通のぎっくり腰であればそのまま
痛みは引いていくのですが・・・
新型腰痛は勢いを増して襲い掛かる。
痛み止めを飲み始めて3日目の夜中
病魔が新しい牙をむきました
ぐっすり寝ていて寝返りを打ったその時
鎌で切り付けられたような衝撃が・・・
脊柱管狭窄症などの一般的な腰痛は
横になった状態で痛みが強くなることは稀ですが
新型腰痛の場合は、横になる事で症状が悪化する。
そして翌日以降も寝返りを打つたびに
腰に激痛が襲い、歩くなど体を
ちょっと動かすだけでも腰に激しい痛みが
起きるようになっていたのです。
そしてさらに新たな症状が襲う
突然足に違和感を覚えた、両脚の太ももの
裏から足先、足の裏に至るまで足全体に痺れを感じた
再び歩きだしても、足全体が痺れていて
転びそうになる。
ヘルニアなどの腰痛の場合も椎間板が
神経を圧迫することで、太ももの横や
膝の下など、足の一部が痺れる事はある
しかし、新型腰痛の場合は重症になると
足の様々な部分が同時にしびれてしまう。
ここにきてようやくただのぎっくり腰ではない
と思い、詳しい事情を医師に話し
大学病院で検査をする事を勧められた。
MRIで検査をしたが、原因不明といわれた
この画像検査に異変が写らないのも
新型腰痛の特徴です。
ヘルニアなどの場合は神経を圧迫している
部分が画像に映るのですが
新型腰痛は病変が画像に映らないのです
大学病院でも原因究明が出来なかったのです。
そこで腰への麻酔の注射、これが治療らしい
治療でした、一時的に痛みは治まるものの
3日も経てば再び腰の痛みと足のしびれを
ぶり返してしまう、なので2週間おきに
注射を打ちやり過ごしてきた。
しかし・・・仕事に支障が出始めた
大きな不安を迎えたまま正月を迎えた
ほぼ寝たきりのような生活でした。
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新型腰痛の治療への転機が訪れた
心配した男性の両親がお見舞いへきて
そこで10年前に男性が交通事故を
起こした時、退院するまで親切に面倒を
みてくれた先生がいたという話を
お父さんがしてくれました、そこで
男性はわらをもすがる思いでその病院へ。
診察後、再びMRI検査を受ける事に
しかし原因は発見できませんでした
そこで医師からこんな指示が・・・
立って歩く様子を見せてくれ、というもの。
すると、先生はその歩き方をみて
お尻のあるポイントを強く押すといい
そこを押しました、すると激痛が走った。
ここで新型腰痛が何だったのかわかったのです
男性が10年前お世話になった先生
それが青田洋一先生だった
新型腰痛の名称は・・・・
『殿皮神経障害』
殿皮神経障害とは?自ら出来る簡単診断法と改善法とは?
殿皮神経とは腰からお尻の左右に伸びる神経
この殿皮神経が骨盤に押し付けられ
様々な症状を起こす病を殿皮神経障害といいます。
その原因として
・長時間座る事でのお尻の圧迫
・寝返りを打つことで神経が引っ張られ骨とこすれる
・重症になると歩くことで骨とこすれる
男性の場合は、両側の殿皮神経がこすれていた。
その結果両足にしびれが出る症状が
出ていたのです、青田先生がこの病を見抜いた
最大のポイントが、腰を抑えながら歩く姿
押さえている場所は殿皮神経の
ある場所だったのです。
男性は手術で殿皮神経が骨盤にあたらない
様にしてもらい、4日後には
すたすたと歩けるようになるまで回復した
・新型腰痛の簡単チェック法
まずはチェック法です、殿皮神経の場所ですが
画像で確認するとこのような位置にある。
上殿皮神経の位置を確認するには、腰とお尻の
境目辺り、このあたりに上殿皮神経が走っている
境目の部分に指をあて、そこから5本分左右に
動かした辺りに上殿皮神経はあります。
中殿皮神経の位置を確認するには
お尻の割れ目の真ん中にある辺りから
左右に指3本分動かしたあたりに中殿皮神経がある。
腰痛症状がある方で、このような場所を
押して痛む場合は新型腰痛の疑いがあるかもしれない。
もし今痛みがなくても将来痛みがを発する
可能性があるのがこの新型腰痛の厄介なところです。
・新型腰痛予防改善のゆるゆるストレッチのやり方
1 硬めの床に仰向けになる
2 片方の足を反対側にひねる
3 ひねった足を手で押さえて20秒かけて伸ばす
4 お尻が痛気持ちいいと感じる程度に行う
5 反対側も同じように行う
このストレッチによって、お尻の硬まった
筋膜などがのばされて、殿皮神経が骨盤に
あたるのを予防・改善の期待が持てるとのこと
お風呂上りに10分程度ゆっくり行うと
効果的だそうです。
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