クローズアップ現代、最先端がん治療のトラブル問題

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2018年6月5日放送のクローズアップ現代
今回は最先端のがん治療トラブルの特集
様々な最先端がん治療が現在
溢れておりますが、その治療は
果たして本当にがんに効くのか?
ここには患者の苦悩がみられます。

 

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がん治療の基本は標準治療

国がその有効性を認めていて
保険適用が効くものを
標準治療と言います
・手術
・抗がん剤
・放射線

この3つがそうです。

 

エビデンス、つまり科学的根拠があり
安全性が認められているという
事になっていますね。

 

しかしそれ以外の免疫療法や
遺伝子治療などは高額な費用を取り
治療をしているのですが
トラブルも多い。

 

最先端のがん治療に頼った末・・・

4年前に52歳で亡くなった男性の妻
ステージ3の舌がん、手術をしたが
転移が見つかり余命半年と告げられた。

 

有効な治療法はないか・・・
そこで頼ったのがインターネット
息子さんが、がん遺伝子治療を
掲げるクリニックを見つけました

 

最先端という響きにピンときた女性は
すぐにその病院へ向かい話を聞いた
点滴でがん抑制遺伝子を投与する
という治療法で
費用は1クール550万円かかりました

 

ところが期待に反しがんの進行は
止まりませんでした、疑念を感じた
家族は医師に改めて説明を求めた。

 

しかし医師は根本的な話はせず
なにか体に悪いことをしたのでは?
という話をしていた。

 

そして日本で一番最初に
がん遺伝子治療を始めたと
言っていましたがそれはウソだった

 

余命半年を待たず男性は
亡くなってしまいました。

 

そこで家族は病院を提訴
クリニックは
医師の説明不足は認めたそうです。

 

改めてソノクリニックへ電話取材をしたら
『最新医療だからエビデンスは
ないですよ、という事は伝えている』

『必ず治りますよ、なんていう事は
ひと言も言わない』

このように話していた。

 

ならばなぜ認めたのかというと
裁判が長引くほど彼らは材料にして
我々の悪い宣伝を流しまくる

 

なので戦う必要はなく、そういう人には
お金を払えばいいだけの話
このようにも言っていたのです。

 

全くひどい話でもあります・・・
国はこのような問題が多発している
ということもあり医療法を改正

 

2018年の6月1日から
・未承認の医薬品による治療広告
・ネット上の虚偽、誇大広告

これらを禁止としたのです。

 

大阪大学の大野智先生の話では
この有効性が認められない
治療というのは違法ではないという。

 

しかし説明が不十分である場合は
罪に問われるケースもあるという。

 

治療内容を適切に規制できる
という点では、あまりに様々な
がん治療法がはびこり
厚労省自体もすべての実態を把握
しきれていないのが現状
なので規制が難しいとのこと。

 

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何を目安に治療を選択すればよいか?

1 エビデンスが十分であるか?
2 費用の問題(高額な場合が多い)
3 標準治療を否定している場合

これらを加味して治療に挑む必要がある。

 

がんサバイバーでもある竹原慎二さんは
NK細胞療法や海藻エキス療法
などをしたそうです
効いていなかったとは言いませんでしたが。

 

竹原さんは標準治療を受けた後に
上記の治療法を行ったそうです。

 

ガン代替え療法に振り回された人

血液のがんと診断された
幡野さんというがん患者さんは
ブログに闘病生活の投稿をしていると
SNSなどにがんが治りますよ~
という広告等が大量に届いたという。

 

そしてブログに投稿してくれたら
謝礼として8万円を支払うとまで
メッセージが来たそうです。

 

こういう人たちが、がん患者さんを
苦しめている元凶だと幡野さんは話す。

 

竹原さんも同じことを言っていたのですが
『心が落ちている時というのは
心は揺れてしまう』

幡野さんも同様です。

 

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患者はなぜ最先端がん治療を選択する?

卵巣がんの治療をしている女性
51歳の時にがんと診断、標準治療は全て受け
それでもがんは転移し、主治医からは
治療法はないと告げられました。

 

女性は頭が真っ白になったそうです
医師の言葉にもショックを受けていた
そこで保険が効かない免疫療法などに
望みをかけました、その結果費用は
1000万近くかかっている。

 

女性は進行を止めるためには
頼るしかないと考えています。

 

あの竹原さんも先生に逆らうとどうなるか?
という恐怖を抱いていたそうです
大野先生はこの点にも無視はできないと話す
患者と医師の力関係というのは
やはり医師の方が強い立場である
という事に変わりない現状があるのでしょう。

 

患者としては大丈夫と言ってもらいたい
というのもありますが、医師は大丈夫と
言えない現状もあるでしょうね・・・
大丈夫と言ったのに!という事で
訴訟の絡みも出てくるでしょうから。

 

納得して治療を選択するためには?

徳島県立中央病院の寺嶋吉保先生
患者が標準治療以外の高額治療に
行ってしまうのは
『医師が患者に寄り添えていない』
という事を考えていた。

 

せめて患者が医師に相談できるようにと
週に1度ではありますが
がん患者サロンを開いています。

 

患者自身は新たな治療法が出てくる事で
戸惑いが出てくるそうです。

 

しかし、サロンに参加しない人もいる
なので1人1人フォローは出来ない。

 

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最近注目されているキャンサーナビゲーションとは?

この制度はアメリカのガン拠点病院で
義務付けられています
国際医療経済学者のアキよしかわさんが
日本で紹介をしています。

 

・どういう風な治療が適切か?
・医療費はいくらかかるのか?

そういう事を相談に乗る人が
キャンサーナビゲーションの役割です。

 

アキさん自身も大腸がんのステージ3を
過去に患っていた、その時に
キャンサーナビゲーションから届いた
メールには
『一人一人の希望に合わせて
サポートをするのでどうか頼ってほしい』

という分が記されていました。

 

これが最初の外来診察の前に連絡が
来たのです、凄い事ですよね。

 

アキさんはこの影響で病院へ行くのが
物凄く行きやすくなったと話していました。

 

日本にはこのような施設はないのか?
大野先生の話では、ガン相談支援センター
それ以外にもがん診療拠点病院では
緩和ケアチームもあります
終末期だけではなく診察されてから
サポートを受けられます。

 

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