ガッテン、ドライマウス(唾液減少)対策は忘れる事?

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2018年7月4日放送のガッテン
今回は唾液に関する特集です
食べ物の消化を助け、細菌を死滅させ
初期の虫歯なら修復までする唾液
その唾液が不足する事を
ドライマウスと言います
その原因は不明と言われてきたが
このほどその原因不明をこじ開ける
一端が明らかとなったのです。

 

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知られざる唾液の世界

唾液と言ってもその中には様々な
成分が含まれている事をご存知でしょうか?
一部ではありますが、こんな役割を
果たしてくれる成分が含まれているのです。
ただし人間の唾液をそのまま
頭につけても育毛効果はありません

 

・シアル酸 育毛に期待が持てる
・リゾチーム
・分泌型免疫グロブリンA
 どちらも抗菌に期待が持てる
・ヒスタチン 傷の修復に期待が持てる
・ハイドロキシアパタイト
 歯の修復に期待が持てる
・アミラーゼ 消化酵素の一種
・ムチン 保湿 粘膜保護

唾液って体にいい事ばかりですね。

 

しかし・・・
緊張やストレスなどで口の中が強烈に
渇くという事を味わった人
いるのではないでしょうか?

 

どうして緊張をすると口の中が
乾くのでしょうか?
それは・・・
『唾液を濃くする』
ためなんです。

 

これは自分を助けようとするためです
人間以外に動物でもこれはあります。

 

唾液は生き物によっては傷薬
このように言われている。

 

緊張状態で唾液を摂取すると
免疫物質の分泌型免疫グロブリンAの
濃度は上がっていた
のです。

 

このように唾液が変化するのは
唾液腺のおかげなんです

 

ストレスが加わると、脳が唾液腺に
警鐘を鳴らします、危険が迫っていると。

 

そこで唾液腺は備えないといけないと思い
唾液成分を濃くして、唾液の水分量を
減らす事を行い、危険に備えて
質の良い唾液を分泌する
と考えられている。

 

緊張状態やストレスから解放されると
唾液の分泌量は戻ってきます
しかしそれが戻らないという人も
中にはいるようなのです。

 

その数国内で推定で800万人と
言われております、それはなにかというと
『ドライマウス』
なのです。

 

唾液にまつわるトラブル ドライマウス

口腔乾燥症をドライマウスと言います
つまり唾液が減少しているため
このような状態となってしまう。

 

唾液の質がよくなっているので
別にいいのでは?
って思うでしょうが、唾液の量が
少ないという事に問題があるのです
様々な症状を起こすといわれています。

 

ドライマウスを患っている24歳女性
就職活動で苦労していた1年ほど前に
症状が出てきて、就職ができても
ドライマウスは続いている
という。

 

外出する時は口を潤すものが
手放せなくなっている

 

口の渇きだけにとどまらない
78歳の女性は、友人と旅行に行った際
そこの食事をたべると味を感じなかった。

 

しかし自宅へ戻ってもその症状は続き
味覚がおかしいという事に気づいて
その後も口内炎もよくできるようになった

 

71歳の女性は3年前にドライマウスを発症
現れた症状は食べ物の飲み込みづらさ
水分で一緒に飲みこんでいく感じ

 

それまでなかった口臭も強く
感じる
ようになり、外に出歩くのが
好きだったのですが、口臭を感じた頃から
家に引きこもるようになっていったのです。

 

ドライマウスで起きる症状ですが
・強烈な口の乾き
・常に口内炎
・強い口臭
・増える虫歯
・味がわからない
・様々な感染症
・誤嚥
・肺炎

等があります。

 

唾液の量が戻る人と戻らない人
この差について考えていくと
あることがわかってきたのです。

 

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ドライマウスの原因のカギは脳!?

その謎を解く手がかりを見つけたのは
東京医科歯科大学の豊福明先生
ドライマウスの患者さんの
口の中を丹念に調べてもわからない・・・

 

そこで乾燥を感じる脳に何か
問題があるのではないか?と思い
脳の血流量を調べてみる事に。

 

すると血流が脳の右側に偏っていたのです
1人2人ではなく、検査した35人ほぼ
全てに右寄りの傾向がみられた
のです。

 

この偏りこそが
謎を解く最大のヒントだというのです。

 

これはどういう状態なのか?
日本大学の酒谷薫先生がある実験をした
被験者に脳の血流を測る機器を取り付け
難しい問題を解いていくという指示をした。

 

これは脳にストレスをかけ
血流の変化を見る実験で
脳にストレスをかけると2つのタイプに
わかれるという、それは脳の血流が左と
右に多くなる
というもの。

 

左に偏るのと右に偏るのとでは
何か違うのか?
手掛かりとなるのが心拍数なのです。

 

左脳に血流が偏る人は心拍数が
普通よりも4回増加、しかし右に偏る人は
普通よりも14回も増加していた
のです。

 

つまり脳の血流が右優位の方は
ストレスに非常に敏感に反応する
ストレス脳だと考えられる

その結果ドライマウスになったのでは?と
推定できるとのこと。

 

精神的なストレスというのが
個人差はあるにせよ、それが長期的に
続いてしまう事で脳が常にストレスに
晒されてしまい、そこへさらに
ドライマウスの症状が加わって
更なるストレスにさらされる

という状況になると考えられている。

 

ドライマウスの最新治療とチェック法

ドライマウスはストレスが関係する
という事以外にも原因はあり
・降圧剤などの薬の副作用
・口呼吸
・シェーグレン症候群

等が原因でドライマウスになることがある。

 

この場合ですと病院できちんと対策を
話し合うという事が当然ですが
ではストレスが原因の場合は
どうすればいいのか?
もちろん医師に相談をするのですが
こんなアドバイスをされたそうです。

 

番組で紹介されたのは
・歩行時は大股で歩いたり
・オカリナをふいていた
 (オカリナ以外なんでもよい)

ドライマウスの女性はこれを行って
劇的に改善したというのです
一体どうして?

 

その理由というのは
『やっている事に意識を集中させて
痛みや症状への意識を外してあげる』

という事を目的としたからです。

 

毎日病気の事ばかり考えていると
不安が負の連鎖で増大してしまいます
しかし他の事を考える事によって
それまでずっと悩んでいたことが
軽くなっていくという。

 

体を動かす事や
楽器を使っている事で忘れていき
痛みの記憶や乾燥の記憶が遠のく
このように忘れるという事は大切。

 

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ドライマウスのセルフチェック

・口の渇きが3ヶ月以上続く
・口内炎がよくできる
・口臭が常に気になる
・虫歯になりやすい
・目や鼻の中が乾燥する

気になる場合は病院へ行きましょう。

 

現在ではドライマウス外来や
研究会などもあるそうです。

 

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