2018年1月23日放送のたけしの家庭の医学3時間SP
今回は足腰、血管、認知症
原因不明の痛み
この4つについての特集
続いては認知症を予防することについて。
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ここ30年で患者数は激増している
昭和60年では80万人だったが
平成24年には460万人、約6倍になっている
更に30年後には1000万人を突破すると推計。
防ぐ必要がある認知症なのですが
ここで問題として、どうして認知症を発症して
しまうのかという詳しいメカニズムが
未だ完全に分っていない事。
現状では発症を防ぐ有効な手立ては無い・・・
しかし2018年、認知症の原因物質の1つが
最新研究によってついに発覚したのです。
有効な予防法に大きな期待が寄せられている
イギリスの名門大学
セントラルランカシャー大学の医学論文では
10名の認知症患者の脳を死後、解剖すると
4名の脳から共通するある毒素が見つかった。
その毒素の名は・・・
『LPS』
世界中の研究者が注目しています。
これは悪玉菌が出している毒素なんです
大阪にある国立循環器病研究センターの
猪原匡史先生の話では
LPSは誰の体にもある
しかしその量には個人差がある。
何らかの原因で異常に増加すると
脳細胞などで炎症が発生
死滅してしまった脳細胞が
認知症発症の原因となっていると話す。
LPSの毒性はどれほど恐ろしいのか?
マウスから採取した細胞、健康な細胞で
250個あります、そこへ通常より多い
LPSを入れると、翌日には70%以上の
健康な細胞が死滅していた、生き残った
細胞もいびつに変形していました。
これが私たちの脳で起きれば脳細胞が
死滅していくので認知症の発症リスクが
上がるという事です。
では次にどんな人がLPSを増加させて
認知症のリスクを高めているのでしょうか?
LPSが増加している人にはある共通点がある
それは、ある部分のにおいという。
そこで、認知機能が気になり始めている
50代以上の男女4名に協力してもらう事に
LPSの検査をスタート
そのにおいは、朝最も強く検出される
もうわかった人もいると思いますが
ある部分の臭いというのは
『口臭』
なんです、特に生ごみの様な腐敗臭
これがLPSの毒素が体内に多い特徴の臭い。
LPSの毒素の基準値は26と言われていて
それを下回っていればLPSは
認知症の発症リスクが高まる
数値ではないとのこと。
4名の口臭を番組スタッフが嗅いだ結果
2名の男女が体内にLPS毒素が多いことが
わかりました。
続いて認知機能を調べると
口臭の強い人の結果は、脳年齢が
実年齢55歳の男性は70代
実年齢78歳の女性は80代以上
という結果が出ました。
ちなみに口臭がない2名は認知機能に
全く問題がありませんでした。
毒素LPSは常在菌が出している
体内の常在菌が出している毒素
このことをLPSといいます
それが血液に乗って脳へ至ると
炎症を起こし、認知症のリスクを高める。
どうして口の臭いでわかるのかというと
口の中の常在菌が毒素を出しているから。
お口の中の常在菌の一部がLPSと同時に
ニオイも発しているため口臭が指標となるのです。
口の中の菌は健康な人でも2000億は
存在し、口腔ケアをきちんと
行わないと1兆個は存在するという
その一部の悪玉菌(歯周病菌等)が
LPSという毒素を出していくのです。
誰のお口の中にもいてるのですが
悪玉菌の数が増えるとLPSが異常に増え
認知症のリスクを上げる。
ここで勘違いしてはいけないのが
口臭が強い人=認知症になる
という事ではありません
数ある要因の中の1つの可能性です。
歯磨きをするとLPSをなくすことは
出来るのかというと、悪玉菌を減らす
事は出来るがLPSを完全に
無くすことはできない。
しかしこの研究が進んでいて、ある生き物が
LPS撃退のカギを握っている事がわかってきた
それはなにかというとミツバチです。
ミツバチは何を集めるか?
それはハチミツですよね
スペインの大学で発表された研究論文では
LPSにより炎症が発生した細胞に
ハチミツのある物質の成分を注入したら
炎症を50%抑制することができた
という研究結果も出ている。
そのハチミツのある成分というのが
とても気になりますよね?
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ハチミツのフラボノイドが炎症を抑制!?
九州大学の武洲先生の話では
ハチミツに含まれるある成分
『フラボノイド』
抗炎症効果、抗酸化作用が強いと
言われております。
フラボノイドは主に植物などに含まれ
ウイルスや細菌などを撃退する強い抗菌力を持つ
その種類は多く4000種類以上もある
大豆に含まれるイソフラボンや
緑茶に含まれるカテキン
ブルーベリーのアントシアニンなど
これらは全てフラボノイドの1種なのです
現在わかっているのは、4000種類以上ある
フラボノイドの中の、はちみつが含む
10数種類がLPSに特に有効とされている。
その10数種類のフラボノイドの働きは
体内に入るとまずLPSの働きを低下させ
更に炎症を鎮めて細胞を元通りに治してくれる
と言われています。
武先生の研究では、はちみつと
ほぼ同じ種類のフラボノイドを持つ
プロポリスを使用、今までLPSを撃退する
実験に何度も成功しているようです。
人に対する効果も検証中なんだそうです
とはいえ、認知症の予防改善は
今の日本にとって懸念事項です
いい結果が得られるなら少しでも
早く試したいですよね。
医学界に先駆けて番組がはちみつ効果を検証
先程の口臭が強かった女性に協力してもらう事に
やることは
・ハチミツを毎日摂取 スプーン1杯
・毎日の歯磨き
LPSが増加するのは寝ている間
なので寝る前にはちみつを摂取するのが
良いのではと猪原先生
歯磨きは3食のあとすぐに行う。
検証期間は僅か5日間です
様々な摂取の仕方をして5日後に
買い物テストを行いました。
すると全部忘れることなく買う事が出来た
もちろん本格的な検査ではなく
買うものをメモしたりするのも良いという
状態でのテストです。
次に口臭チェック
すると鼻の敏感なスタッフが最初に
比べると全然違うと言いました。
さらにLPSのガスの数値は、958から
233まで急降下しました!
およそ4分の1まで低下しましたね。
最後に血液中のLPSの量
0.004から0.003という
僅かですが低下していました。
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