2018年3月25日放送のNHKスペシャル
寂しいですが今回で最終回です
これまで本当に面白い特集を
してくれましたね、そして最後は
健康長寿についての特集です
健康長寿を阻む、日本人の死因1位と2位
ガンと心臓病に関して現在は
どのような研究が行われているのか?
2つに分けて記事にします
最初はがんと健康長寿の関係について。

 

 

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ガンの暴走を抑えられず・・・

元新聞記者の男性、54歳の時に胃がんとなり
手術で一部を切除し一度は治りました
ところが、ガンは胃だけではなく
喉や食道、舌などにガンが発症し
その都度取り除いてきたが
それでもがんになり続け、14年で
13回もがんを発症
したのです。

 

あんな思いは二度としたくない
病院には行きたくないというが
それでもいかざるを得ない。

 

がんはどうして増殖していくのか?

これまで多くの謎に包まれていたが
最先端の科学が、がんの実態を
明らかにし始めている。

 

ハワードヒューズ医学研究所では
がん細胞の暴走を捉える事に成功

 

例えば乳がん、乳房の中の部分に
がんがあるとしたら、ここに新生血管
つまり毛細血管を作るように仕向け
がん細胞はそこから
栄養や酸素を受け取るようにする

 

そして免疫細胞すら惑わせてしまう
免疫細胞自体はがん細胞を攻撃するが
がん細胞がある働きかけをし
免疫細胞の攻撃を止めてしまい
その結果、増殖を許してしまう

 

蒸気の様な悪さをするため、がん細胞は
人体のネットワークを巧みに利用している

 

そのメカニズムの研究で世界をリード
しているのが
国立がん研究センターの落谷孝広先生。

 

がん細胞は特殊なメッセージを
出しているという、がん細胞自身が
患者の体の中で生き延びるための
メッセージを分泌している
と話す。

 

がん細胞が分泌する特殊なメッセージを
『エクソソーム』
といいます。

 

この中には人体の臓器を支配するため
様々なメッセージが入っていて
その場その場でメッセージを分泌する
という厄介なもの。

 

例えば上記の毛細血管を作り出すというもの
これはがん細胞が分泌したエクソソームが
血管の壁の中まで移動してくる。

 

そして血管にこんなメッセージを伝える
『もっと栄養が欲しい』
すると血管は、血管を作る細胞を
仲間からのメッセージだと勘違いをし
毛細血管を伸ばし始めるという。

 

続いては免疫細胞の攻撃を無効化する理由は
免疫細胞が近づいてくると
エクソソームからはこんなメッセージ
『攻撃するのをやめてくれ!』
これを免疫細胞が受け取ると
瞬く間に免疫細胞がおとなしくなり
攻撃をやめてしまう
というのです。

 

本来ならこれらのメッセージのやり取りというのは
生命維持に欠かせない事なのですが
がん細胞は上記の働きをして
人体のネットワークを奪い取り
増殖していく
のです。

 

がん細胞というのはもともと正常な細胞
何らかの影響で遺伝子が傷ついて生まれ
増殖を繰り返していく。

 

中でも治療を困難にするのが転移
この転移の過程でもメッセージ物質を
巧みに操っている事が明らかになってきた。

 

どうやってがん転移をしていくのか?

例えば卵巣がん、腹膜に転移をし
成功するとあちこちに広がり
治療困難となってしまう。

 

卵巣がんが腹膜に転移をする仕組みは
謎とされている、一体どうやって
突破しているのか?

 

落谷先生が考える転移のメカニズムは
卵巣の表面にがん細胞があり
エクソソームが発せられる

 

向かった先は腹膜、この表面には
異物の侵入を防ぐ突起物がある
しかしエクソソームは難なく着地。

 

エクソソームの表面は
腹膜と似た成分で出来ているので
腹膜は仲間だと勘違いをし難なく侵入できる

 

そしてメッセージを出す
『あなたの役割はもう終わり』
すると腹膜の一部の突起物が死滅し
穴が開いていくのです
これを何度も繰り返すうちに腹膜には
穴の数が多くなっていく

 

そこにやってくるのが卵巣がんの細胞
穴から侵入し、難なく増殖を繰り返すのです。

 

がん細胞が出すこのエクソソームは
相手の細胞を自在にコントロールする

 

ここで注意しておきたいのは
エクソソームはがん細胞だけではなく
全ての細胞が分泌し健康を支えている

という事なのです、なので
エクソソーム=悪者
というわけでもないのです。

 

なので健康に必要なエクソソームは
・細胞を増やせ
・傷を治せ

等のメッセージを出す、いわば
究極のメッセージとも言われている。

 

これまで特集された臓器に関するものは
そのほとんどが臓器から臓器へ
1つのメッセージのやり取りであったが
エクソソームは全ての臓器が発している
という事がわかっている。

 

この中には様々な健康に良いメッセージが
詰め込まれていて、臓器や場所によって
伝えるメッセージは変わってくる
正にメッセージ物質の親玉ですね
注目がされたのは10年前だそうです。

 

時にいい仕事をし、悪い仕事もする
エクソソームの働きについては
まだわからないことが多く
いま世界中で研究が進められている

 

エクソソームを逆手に取る?

先程の男性は2ヶ月に1度の検診を
欠かす事が出来ません
根本的な治療を確立してほしい
がん患者さんみんなの願いですね。

 

がん患者さんの血液を採取し
そこに含まれるがん細胞の分泌する
メッセージ物質を解明し
新たな治療薬を
作っていくという研究がされている。

 

デンマークの研究所が行っているのは
私たち自身の体に潜む
ガン撃退パワーを引き出す
というもの
カギになるのは筋肉が出すメッセージ。

 

シリーズ2番目の放送で筋肉の特集を
していましたので是非ご覧ください

NHKスペシャル、脂肪と筋肉の特集、IL-6がメタボを撃退!?レプチンやミオスタチンの働きは?

 

例えばうつの症状を改善する
更には記憶力をアップさせる働きも
そしてがんの増殖を抑えるというのも
関係があるという。

 

筋肉が出すメッセージ物質は
いわばこのような声
『敵がいるぞ!』

 

どんな効果があるのでしょうか?
このメッセージには免疫細胞を
活発化させる働きがあると言われている

 

肺にガンがあるマウスに運動をさせ
筋肉からのメッセージ物質の分泌を
促した所、運動をしていないマウスでは
ガンが広がったが、運動をしたマウスは
がんの増殖を3分の1に抑える事が出来た
人でも効果があるかは、まだわからない

 

どんな運動をどの程度行えば
ガン撃退パワーを発してくれるのか?
前立腺がんの被験者を対象に
試験が続いているのが現状です。

 

コペンハーゲン大学のベンテ・ペダーセン教授は
研究で得られたデータから
運動は病気の予防だけではなく
もはや治療の一環だ
と言えると話す。

 

更に日本でも落谷先生の報告が
研究者たちを驚かせた
それはどういうことなのかというと
ガンが出すエクソソームを叩いて
がんの転移を抑え込む
という
全く新しい戦略です。

 

小さなエクソソームにある目印を
くっつける事を思いついたのです
それには抗体を使用します。

 

いわばこいつは敵だという目印
がん細胞が出すエクソソームを
見つけるとくっつく習性がある。

 

すると免疫細胞が集まって
エクソソームを食べる
というものです。

 

マウスの実験では、転移を9割減
させることに成功したのです。

 

この分野の研究は世界でも行われており
がんは特別な細胞だというのは
わかるかと思いますが
そこにがん細胞を認識する薬が作られ
ある特殊な細工をしている。

 

それに特殊な光線をあてると反応して
細胞ごと破裂する仕組みとなっている
これを
『光免疫療法』
といいます。

 

アメリカで臨床試験が行われていて
日本でも、もうすぐ臨床試験が始まると
言われております。

 

続いては心臓の事についてです
下記から移動してご覧ください

NHKスペシャル、心臓治療にもエクソソームを用いる!?

 

 

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