ガッテン、物忘れと血糖値とインスリン(記憶物質)の関係

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2018年5月23日放送のガッテン
今回はある物質で物忘れが改善
される可能性があるという特集
見つけたのは90歳の現役医師です
なんなのでしょうね?

 

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物忘れのしやすさが血液検査でわかる?

その血液検査の項目というのは
『血糖値』

 

物忘れと血糖値には
深い関係がある
という

 

78歳の女性、5年ほど前から
物忘れが激しくなったという
買い物で何を買うのか?
友達との約束を忘れるように
なっていったそうです。

 

心配になり主治医に相談をすると
あるアドバイスをされた、それは
『甘いものを減らす』
という事を教えてもらったのです。

 

それからというもの甘いものを
減らして4年経ったのですが
家族の方は物忘れが減っている
というのを実感している
ようです。

 

さらに90歳の女性、10年ほど前から
薬の飲み忘れや用事を忘れる
という事が起こってきました。

 

そして前出の女性同様、甘いものを
減らしていったら物忘れが
段々とましになってきたそうです。

 

つまり甘いものを避けて血糖値を下げて
物忘れが改善されたという事
一体どういう結びつきがあるのか?

 

血糖値と物忘れの結びつきについて
カナダのマックマスター大学の
ガースティーン医師が血糖値が高い
50代~60代の男女3000人以上を調査
様々な脳の機能を調べるテストを実施。

 

するとHbA1cが1%高くなるとテスト成績が
1.75ポイント低下する

という事がわかったのです。

 

こうした記憶力の低下は糖尿病患者に限らず
ちょっと血糖値が高い位でも起こる。

 

気付かないうちに認知機能は
確実に落ちているんです。

 

脳は本当に糖が必要なの?

糖が欠かせない人たちがいます
それは将棋の世界で
糖が欠かせないという。

 

タイトルがかかった試合の時
対局時間が8時間を超えると
おやつが支給されます。

 

ガッテンボーイの宮森君の血糖値の
変化を調べる事に
何もしない状態だと血糖値は
摂取して30分を過ぎたあたりで
一番高まる
のですが、そこから
ゆるやかに血糖値は下がっていった。

 

しかし同様に別の日にブドウ糖を摂取し
その30分後にテストをすると
血糖値の下がる時間が早まった
テスト中には急降下していったのです。

 

30分間のテストだったがその後は
なだらかに落ちていき2時間後には
ブドウ糖摂取前の値に戻った。

 

血液中の糖が脳で消費されている
という事がわかった瞬間ですね。

 

ここで二律背反な状態になっている
・糖は物忘れを酷くする
・脳には糖が欠かせない

という事ですね、どういう事なのか?

 

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なぜ糖が物忘れを引き起こすのか?

血糖値が高い人の脳では
不思議な事が起こっているという。

 

脳は糖を1日100gも使っている
血糖値が高い状態が長く続いている人は
糖が不足しているという
不思議な現象が起こっているのです。

 

これはどういうことなのか?
海馬の周辺で糖不足が起こる
それを引き起こす物質がある
なにかというと
『インスリン』

 

インスリンの働きですが
甘いものを食べたると消化され
血液中に糖が出ます、それを
エネルギーとして使うのが体内の細胞。

 

この体内の細胞に糖をきちんと
取り込むように働きかけるのが
インスリンです。

 

インスリンと物忘れの関係

意外な関係を明らかにした人物
広島大学の鬼頭先生、御年90歳!
5年前に発表した研究が
世界で注目されました。

 

その内容はネズミを使った記憶力の実験
水をはったプールにネズミを放ち
高台にたった時間を確認。

 

まず脳でインスリンが効かない
ねずみをプールに放つと
同じところを何度も通っている
13分かかってようやく高台に到達。

 

次に記憶力の悪いネズミに
たった1回インスリンを注入
すると最初は13分かかったのが
1週間後には11秒で
高台に到達した
のです。

 

マウスでの実験ではあるが
私たちの記憶をよくする物質は
私たちの体の中で作られている

といっても過言ではないかもしれない。

 

しかし糖分をとりすぎて血糖値が
高くなってしまうと脳まで
届かなくなってしまう!
一体どうして?

 

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血糖値が高いとインスリンはどうなる?

甘いものをとりすぎる状態が続くと
体中に糖があふれてきます
この状態は身体に危険な状態で
毛細血管がダメになっていく可能性が。

 

それを防ぐためにインスリンが分泌され
糖を体内の細胞へと運んでいく。

 

しかしインスリンが糖の回収を
おろそかにしてしまう場所がある
それが脳なのです。

 

糖は体内と同じように脳にも多く
運ばれているんですが、ここに
インスリンが来てくれないと脳の
たくさんの細胞は糖を取り込んで
エネルギーにすることができない

 

脳の中でも特に糖を必要とする記憶の
部分でそのダメージは最も顕著に出る

 

物忘れにも色々な種類がありますよね?
高血糖状態で多いのが
すっかりと記憶が抜け落ちた
状態のタイプ
なんだそうです。

 

脳の糖不足を防げ!簡単チェック法

1分間に動物の名前を言えるだけ
言います、紙に描く必要もなく
干支は禁止です。

 

1分間にいくつ言えたらいいのか?
東京医科大学の羽生春夫先生に話を聞くと
13種類以下は注意が必要です。

 

しかし知識などに個人差があるため
目安の一つとして扱われている。

 

本来は口頭で答えていくのですが
こうする事で、最初に犬と言った場合
その後いくつか答えていくうちに
犬っていったかな?って思いだす
という事ありますよね?
これを作業記憶と言います。

 

作業記憶というのは作業をしている時
一時的に覚えておくために使う記憶力

 

作業記憶の低下はどの程度の血糖値から
注意が必要なのでしょうか?

 

HbA1cが65歳未満の場合5.7%以上は注意
生活習慣の見直しが必要となる
65歳以上の場合は6.2以上です。

 

さらに食後2時間後の血糖値が
140以上だと脳でインスリンが
十分機能していない可能性があります。

 

血糖値と認知症の関係ですが
アルツハイマー病と血糖値は
かなり関係している
という。

 

脳にインスリンが届かないと
神経細胞にダメージが与えられ
それが長く続くと死滅し
認知症の原因につながるとのこと。

 

海外ではインスリンを鼻から吸入する
という治療が行われているようです

 

そうすることで、海馬にダイレクトに
到達する、海馬はインスリンの作用を
最も強く受けないといけない細胞
インスリンを感じる事で海馬は活性化する
という臨床試験も行われている。

 

早めに血糖値をコントロールする事で
改善する可能性があるという。

 

食事や運動などで生活習慣の
改善が最も大切だといいます。

 

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血糖値コントロールはどう行った?

・週2~3回の有酸素運動
・食事の工夫 
・ご飯は1回につき100g
・食べる順番は野菜から

こうした努力を続けた結果、認知力が
アップしたのです、前出の女性2人は。

 

最後にインスリンの最新研究

なんとインスリンに脳の神経細胞の
新生を促す力があるという事がわかった
その神経細胞が生まれる場所は海馬の中の
歯状回(しじょうかい)という部分。

 

最新の科学では次のような仕組みで
記憶を作り出すと考えられている。

 

例えば誰かの顔を記憶するとき
その情報は電気信号によって歯状回に
やってきます。

 

歯状回が電気を発生させ、その電気が
次々と海馬の中の細胞に伝わり1つの
ルートが出来上がります

 

これが記憶の正体、つまり何かを
記憶する時は新たな1つの電気信号の
ルートが必要になると考えられている。

 

そうなるとこの歯状回で
どれだけ新しい細胞が増えるかが
記憶力のアップに関わると
考えられるのですが
ここで登場するのがインスリン。

 

インスリンが脳に届いている時と
届いていない時とを比べると
インスリンが届いている歯状回では
新しい細胞がグーンと成長していた。

 

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