5月19日放送のたけしの家庭の医学、今回はセカンドオピニオンスペシャル。
続いては全身の痛みとしびれの特集。
総合診療の名医は
三重大学医学部附属病院の総合診療医の竹村洋典先生。
1万人以上の方を診てきた先生です。
今年の9月まで診療の予約でいっぱいだそうです。
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40代女性の相談、原因不明の全身の痛みとしびれ
これまで病院もたくさん行きました、それでも原因は
わからないままなんだそうです。
ご両親も心配しています、原因がわからないですからね・・・
全ての始まりは2年前、仕事の責任感が強く残業も多め。
肩も凝っていたので、帰り道に鍼灸院に行ってみることに。
翌日肩こりが消えたといい、調子がよくなりました。
その後も定期的に病院へ行きました。
最初の異変は
ある寒い日の時、針治療を待っていると
左手の指先がしびれが、だけど針治療をしたら
しびれが治まりました。
翌日、午前中は調子がよかったんですが午後になると
肩や首筋に張りが・・・夕方には腕が重だるい状態に。
念のため整形外科へ。
先生に症状を話して、首のMRI検査を。
その結果少し首にヘルニアがあるとのこと、それ原因で
上記のような症状が出たのではないかと。
これが最初の診断結果です。
それから首を伸ばす治療や患部を温める対症療法をしました。
だけど症状が改善されることがありませんでした。
病院で週に1度の治療をやっているにも関わらずです。
ある日、午前中のデスクワークを終え立ち上がろうとした時
腰の痛みが、それから足の指までしびれが。
すぐに前回訪れた病院で腰の検査をしましたが腰椎は問題なし。
そこで神経内科を紹介され、脳のMRIや神経伝達の検査なども
しましたが異常はなし。
お薬をもらい飲みましたが、ある日の夜
腕に激痛が走り目が覚めました、そして背中にも激痛が。
痛みが全身に広がり、身体を少し動かしただけで激痛の症状。
別の神経内科を受診しましたが、異常なしとの診断。
女性外来でも異常はなし、2年で6件の病院へ行きましたが
全て原因不明だそうです。
そこで竹村先生に診断をしてもらう事に、千葉県から三重県の
移動も大変ですね、450キロもあると。
病院へ到着するとやはり体中にしびれや痛みが出ていたそうです。
竹村先生の問診
まず40代女性が初めの症状から、痛みやしびれがあることも説明。
Q しびれは正座後のびりびりのよう?
A 足先がぼやーっとしびれる感じ
Q 感覚はない?
A ある
Q 正座後のびりびり+痛みな感じ?
A そう
Q 肩は痛みか?
A そう
Q 手はしびれ?
A 痛みとしびれがある
Q 脚はしびれ+痛み?
A そう、だけどしびれは足先だけ。
Q しびれは足先で、足は?
A 痛みとつっぱったような感覚。
Q しびれは手先と足先?
A そう
痛みの出ている場所としびれている場所が違います。
痛いのは背中と肩甲骨、そして肩、腰も痛くお尻も痛いと。
触診を始めて押して痛みを感じる場所を確認します。
調べると10か所以上痛む場所があったそうです。
Q 他に症状はあるか?
A ドライアイがある
ドライアイと聞いて竹村先生は何かを確信。
次に、しびれが起きた鍼灸院での状況について問診。
Q どういう格好で鍼を打ったか?
A うつぶせ、手を下げて顔にまくらをあてて
視界が狭い状態で初めてしびれを感じた事を聞きだして
それから違う角度からの問診に。
Q 仕事は?
A 事務だったが今は営業サポート
Q 仕事自体はきついか?
A 周りに相談できればいいが、自分で何でもやりきるタイプ
一人で抱え込みがちな性格ですね、この話で
しびれと何が関係しているんでしょうか?
その時、竹村先生は素早く呼吸をするように指示をしました
3分ほど早く呼吸をしていたら指先にしびれが。
そこで下した診断は、線維筋痛症の可能性が高く
それが痛みの原因なんじゃないかと。
そしてしびれの方が、過換気症候群によるしびれ。
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線維筋痛症とは?
関節や筋肉など、全身が慢性的に激しく痛む病の事。
詳しい原因はわかってないんですが、痛みを伝える神経に誤作動が起こってしまい
わずかな刺激が激しい痛みになっているのでは?と考えられています。
その特徴ですが、肩や腰、腕など特定の18か所に痛みが出るんです。
40代女性の痛いポイントは、線維筋痛症によって痛みが出る場所と一致していました。
もう一つ注目したのがドライアイ。
線維筋痛症になると合併症を起こす場合があるんですけど
これにドライアイが入っているんです。
これらの要因があって痛みの原因は線維筋痛症だと診断。
過換気症候群とは?
不安やストレスなどが原因で呼吸が早く浅くなる。
結果、呼吸の回数が増え息を吐きすぎるんです。
酷い場合は呼吸困難に陥ってしまう事も。
過換気状態になると、血中の二酸化炭素が過剰に排出され
すると全身の血管が収縮し、細かな血管が多い手先と足先の
血流が低下、しびれを伴います。
竹村先生の仮説では、視界が狭い状態がストレスとなり
過換気状態になったのではないかと。
そこで行った診察が早めの呼吸です、あえて過換気状態を
作り出したんです、そして過換気症候群だと診断しました。
今後はどうすればいいのかというと
SNRIという薬があって、これはうつ病の薬なんだけど
線維筋痛症の人たちでもすごく効く人がいるようで、そういう
薬を試してみるのも1つなのかもしれないと。
そして呼吸を整えるのも大切だと。
2年も苦しんでいた40代女性にようやく解決の糸口が出てきました。
今後はセカンドオピニオンに従って、じっくり症状を
なおしていきたいとおっしゃってました。
以上となります、読んでいただきありがとうございました。
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