サイエンスゼロ、ガドリニウムはがんの中性子放射線治療に役立つ可能性も

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6月28日放送のサイエンスゼロ、ナノ炭素素材。
これががん治療にも将来使われるのではないかと期待されています。
どういう風に使われているんでしょうか。

 

あくまでナノ炭素素材が、がん治療に可能性があるという事。
今後研究や治験を重ねていくことになるので
こういう治療が将来可能なんだ、という意識で
みていただければと思います、実用化は予測では15年は最低かかると

 

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ガドリニウム内包フラーレンでがんの形や大きさがわかりやすくなる

筑波大学の数理物質系教授、長崎幸夫教授。
ガドミニウム内包フラーレンというものは、治療にも使え
診断にも使える可能性がある物質です。

 

足の付け根にがんを持っているマウスにガドミニウム
内包フラーレンを注射し3日たつと、がんの部分がほんのりと
黒ずみました。

 

どういうことかというと、がん細胞って急激に成長をする過程で
血管に穴をあけます、そこにガドミニウム内包フラーレンが
血管をとおる、このフラーレンは凄く小さいガドミニウムが
くっついてできた集合体みたいなもの。

 

それが血管の穴とフラーレンの大きさがちょうど噛み合って
それががん細胞に向かっていくのです。

 

ガドミニウム内包フラーレンがくっついた状態でMRIの
撮影をしました、そしたら投与していないマウスよりも
投与したマウスのがんの輪郭というのでしょうか、大きさや形が
より分かりやすく撮影されていたんですね。

 

という事は、より正確ながんの大きさ、形を特定することが出来る。
という事になりますね。

 

ガドリニウムを使うと中性子の放射線治療がより力を増す?

どういう事かというと、一般的な放射線治療って
がんの位置を予め定めていて、そこへX線などを照射します。
だけどこれでは、目的としているがん細胞以外の正常な細胞にも
ダメージを与える可能性がある
んです。

 

ガドリニウム内包フラーレンを使った治療だと
中性子という放射線を使います、そしたら大半の原子を
すり抜けていくので、正常な細胞はあたっても影響はありません。
だけどガドリニウムなどの原子に当たると、そこでガンマ線が発生。
それががん細胞を攻撃します、がん細胞だけをピンポイントに
狙って周辺の細胞のダメージは最小限に抑えるという治療法なんです。

ですが!
治療できるがんは超初期と言われる小さなものと言われてます

 

まだマウスを使った実験ではありますけど、治療をするのと
しないのとではこれだけの違いが出ています。
DSC_0568
長崎教授は、従来の放射線治療のような副作用というのは
非常に少ない、そして害はほとんどないと考えられています。
(まだマウスでの治験段階なので、人ではまだまだ先でしょう)

 

実用化は10年から15年以上はかかると言われてます。
まだまだ先の話、将来期待できる治療という所ですね。

以上となります、読んでいただきありがとうございました。

 

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