ガッテン、食物アレルギーは肌荒れや湿疹から発症する事もある?子供の食物アレルギー対策とは?

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2018年1月31日放送のガッテン
今回は食物アレルギーに関する特集
大人でも突然発症すると言われている
更に食べていなくても食物アレルギーを
発症してしまう場合もあるというのです。

 

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食べた事が原因ではないのに食物アレルギーになった!?

ケース1 女性
40歳の時、人参のアレルギーになった
本人はとてもびっくりしたようです。

 

それまでは人参アレルギーなんてなかった
しかし40歳になったある日
人参を生で擦り下ろしたジュースを飲むと
喉がかゆくなったそうです。

 

その後病院の検査で人参アレルギーと
診断されました、突然人参が合わない
体質になったのか?

 

ケース2 女性
3年前のある日、食後に突然胃の痛みに
襲われました、立ってられないくらい
その後何度か同じ痛みが続いたので
病院へ行くと、はちみつアレルギーが
わかったのです。

 

ご飯を炊く時にはちみつを入れて
炊いていたり、そのほかの料理にも
調味料として入れると
味がマイルドになり、はちみつを
良く使っていた
これは食べ過ぎのせいなのか?

 

ケース3 男性
19歳の時に魚アレルギーになった
高校を卒業してレストランの料理人として
就職しました、ある日体調不良に陥り
その時に異変を感じました。

 

職場の先輩に、味見のため魚を
食べるように勧められ食べて
暫くすると喉がむせるように
かゆくなっていったそうです。

 

ところが十分な休息を取ったにもかかわらず
魚のアレルギーが酷くなっていき
ある日魚入りのスープを飲んだら
倒れてしまい、医務室へ連れていかれ
その後病院へ搬送されました。

 

その後も症状が改善される事無く
飲食店で勤める事は不可能となり
退職をしてしまいました。

 

この3名がどうして急に
食物アレルギーになってしまったのか?

 

原因は3名ともさわり過ぎ?

遠くイギリスで研究がされている
今から10年ほど前、あるアレルギーの
研究が世界に衝撃を与えた
その食物はピーナッツです。

 

ピーナッツアレルギーはその当時
流行していたそうです
ピーナッツアレルギーを発症した
イギリスの男性、幼いころにピーナッツを
食べた時にアレルギーを発症
病院へ搬送されました。

 

それからは誤ってピーナッツを
食べてしまった時の為、薬を
持ち歩く生活を強いられてしまった。

 

この原因を調べるため、研究をしたのは
ロンドン大学のギデオン・ラック博士。

 

ラック博士はロンドンにいる12000人以上の
子供たちを調査、すると意外な事実が
浮かび上がってきた。

 

当時考えられていた食物アレルギーの
メカニズムは、身体にある免疫細胞の一種
T細胞が何らかの原因で誤って
ピーナッツを敵だとみなしてしまい
ピーナッツを攻撃する細胞が出来上がる。

 

そして再びピーナッツが体内に入ってくると
アレルギー反応が起こってしまう。

 

しかし・・・・ラック博士が子供たちの
血液などを詳しく検査したところ
食べた事が原因ではない新しい
メカニズムを発見したのです。

 

それはなんと91%もの子供たちが
使っていた、ピーナッツオイル入りの
保湿クリームが原因
だったのです。

 

当時はアレルギーを起こすピーナッツの
成分が生成しきれずに残っていた
それが原因だったとラック博士は結論
づけていました、現在は生成されている。

 

ではあの3名の食物アレルギーを発症した
人たちは何が原因だったのか?
それは各食物の触り過ぎにあったのです。

 

はちみつアレルギーの女性は
ハチミツをある事にも使っていた
それははちみつ美容法というもので
今持っている洗顔クリームや
ボディーソープなどにはちみつを
少し足して使うと泡立ちが良くなったり
保湿が良くなったりして
3年間肌に使用し続けました
その後、食べてもアレルギーが
起こるようになりました

 

そして魚アレルギーを発症した男性
レストランで魚を触る事が多くなり
1年間調理で魚に触り続けて発症

 

そして人参アレルギーの女性
カレーや煮物などで頻繁に人参は
触る機会が多く、15年間調理で
人参を触り続けてきた結果、発症した

 

しかしこう思わないでしょうか?
人参アレルギーの女性よりも
八百屋さんの方が野菜を触る機械は
断然多いはずだし、その人たちだって
食物アレルギーになっても
おかしくないのでは?と。

 

そこで触りすぎと食物アレルギーの
仕組みを簡単に解説。

 

まず体内に存在する免疫細胞の一種
T細胞、これは体中のリンパ節にいる
免疫細胞です、このT細胞が食べ物を
敵だと認識すると体中に攻撃用の
細胞が増えていきます。

 

そして皮膚についている
生成が不十分なピーナッツクリームに
含まれるアレルギー物質
生成が不十分でも肌に塗っただけでは
T細胞は警報を鳴らさない。

 

しかし皮膚の下にある
『樹状細胞』
というものが、活性化してしまうと
皮膚の表面の生成が不十分な
保湿のピーナッツクリームを捕まえ
T細胞に怪しいものを見つけたと
報告し攻撃用の細胞が増えてしまう

 

このようにアレルギー物質が攻撃用の
細胞と出会うとじんましんなどの
アレルギー症状が出てしまう。

 

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ではどうして樹状細胞が活性化するのか?

藤田保健衛生大学の矢上晶子先生の話では
食物アレルギーを起こした3名の人は
炎症のある部位で触っていたためなんです
毎日使っていた量や頻度もありますが
肌というのは免疫の器官でもあるので
炎症のある所には、樹状細胞が活性化
されやすくなっている

 

さらに長期間の使用で気付かない場合の
肌荒れもあるため、長期間肌に
つけるものには特に注意が必要。

 

樹状細胞が活性化する原因がなんとなく
分かったかと思います、皮膚で炎症が
起こると外で何が起きているのか?と
樹状細胞が活性化し、その範囲を皮膚まで
広げていくことで皮膚表面の食物を
捕まえることがあるのです。

 

こういうデータもあります
重度の肌荒れと食物アレルギーの関係で
手に肌荒れが起こっている場合
調理師だと32%、主婦で7%もの人が
何らかの食物アレルギーだと診断
されているとのこと、一般の数値は
1%~3%
と言われています。

 

しかし現在、化粧水やせっけんなどには
色んな食材の成分が含まれている事が
多くて心配にもなりますよね。

 

ですが肌に使う商品の多くは
アレルギーが出ないように製造されている
という事なので少し安心ですね。

 

危険なのは自己流での行為
例えばきゅうりパックなどのような
食べ物を使った自己流の美容法などは
やめておきましょう

 

食べ物に触れてかゆみが出始めたら
食物アレルギーの初期症状という
場合もあるので、アレルギーが専門の
皮膚科へ行った方が良い。

 

再び先ほどの食物アレルギーに悩む3名の
状態を調べると、人参アレルギーの女性は
発症以前から手の湿疹に悩まされていた

 

人参アレルギーを発症した時
アレルギーレベルというものがあり
この数値が3となっていた、比較的重い
状態だと言えるそうです。

 

そしてアレルギー専門の皮膚科へかかり
湿疹の治療をしていったところ
湿疹は減っていきました

 

その間人参にも触らないようにしていたら
アレルギーレベルの数値は軽度の1まで
下がっていきました

もう少し頑張ると人参が食べられるように
なる可能性もあるとのこと

 

しかし、全ての食物アレルギーの原因が
肌荒れから、というわけではなく
改善しないことだってあります。

 

この触るのをやめて食物アレルギーを
克服したケースがあります、その女性は
当時パン屋をしていましたが
3年前に小麦アレルギーを発症した
お店を続けることが出来なくなった。

 

医師からのアドバイスを受け
小麦粉を触らない生活を送りました
仕事もパン屋から餃子屋に変更
餃子の皮も小麦粉の成分が含まれているが
それは別の人にやってもらったそうです

 

その生活を続ける事2年、小麦アレルギーが
陰性になったのです、大好きだった
パンも食べられるようになりました。

 

食物アレルギー、もう一つの落とし穴

10年ほど前、島根県である食べ物の
アレルギー患者が次々と見つかった
それは牛肉などの肉アレルギー。

 

島根大学の千貫祐子先生が原因を
突き止めました、偶然肉アレルギー
患者を診察する事10年、ある共通点が
見つかったのです。

 

ほとんどの人が犬を飼っていたのです
そして犬と肉アレルギーを結びつける
犯人がついに分かった
『マダニ』
だったのです。

 

ペットに付着していたマダニが人に付着
そしてマダニは口から血を吸う時に
唾液を入れていき、そこに含まれる成分が
牛肉と同じ成分だという事を
突き止めたのです。

 

その後マダニに気を付ける方法を徹底すると
1年半くらいであっという間に2名が
牛肉アレルギーが治ったそうです。

 

このような意外な原因というのは
犬と牛肉のような組み合わせ以外にもある。

 

医療従事者がバナナや栗、アボカドが
食べられなくなる、その原因は天然ゴム
食材と天然ゴムには同じアレルギーが
含まれているためです。

 

天然ゴム(ラテックス)でアレルギー反応の
ある人が共通の物質を含む果物で
食物アレルギーを起こすことがある

 

花粉症の人は、リンゴやキウイ、もも
等が食べられなくなる、これは花粉
白樺やハンノキなどが原因。

 

花粉症の種類によって
果物の食物アレルギーになることがある

 

続いてサーファーの人、納豆が食べられない
その原因はクラゲ、クラゲと納豆の
ネバネバ成分に共通のアレルギー物質が
含まれていた
のです。

 

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子供の食物アレルギー対策

子供が食べてアレルギー反応を起こす食材を
避けるのではなく、可能な限り少量ずつ
摂取していくことが推奨されている。

 

一方で子供の食物アレルギーの臨床で
重症化したケースもありました

 

現在はどのような食物アレルギー対策が
行われているのか?
愛知県にあるうるすクリニックでは
4歳と8歳の子供が牛乳アレルギーの治療を
行っている、食物アレルギーの多くは
小学生になるまでに改善されていく事が
多いのですが、この子供たちの場合は
完全に牛乳を避けてきました。

 

しかしこの子供たちの場合、なかなか
牛乳アレルギーが改善されず
半年前から医師の指導の元安全な量の
牛乳を摂取していく治療を
することとなったのです。

 

そこでまず行われるのが、経口負荷試験
という検査で、医師の管理の元実際に
原因物質を摂取して安全量を定期的に
調べる検査です、繰り返す事で
安全な量が増えているかを調べていく

 

保険適用がされていて、子供のアレルギーを
専門とする全国の医療機関で
受ける事が出来るようです。

 

仮に経口負荷試験をクリアできたとしても
気をつけないといけないことがあり
それは入浴や運動、そして風邪やぜんそく
等による体調不良などで
その負荷の量が一定量よりも低い量を
摂取したとしても
食物アレルギーの反応が出る場合がある
なので家族が気を付けてみていく
必要があるのです。

 

藤田保健衛生大学の宇理須厚雄先生の話では
子供の免疫機能は未発達のため、安全に
摂取する事で耐性が付くと考えられている

 

安全な量がわかってくることで
食べられる食品の種類も増えていきます。

 

また自己判断でこの経口負荷試験は
絶対に行わない事!
必ず医師の指導の元行いましょう。

 

そして重篤なアレルギー症状が出たという
話に戻りますが、これはアレルギー学会でも
大きな問題として取り上げられたそうです。

 

その概要というのがこちら

海老澤元宏先生は、経口負荷試験において
重い症状が出てしまうというのは
あってはならない事、事例が発生した
根本的な原因を追究して
そういう事が起きないように
心がけていきたい、と話しています。

 

またアレルギーに関するNPO法人の方の
話では、医療機関で一度でも怖い思いをすると
次の受診や負荷テストが恐怖に感じる
事もあります、なので病院にいったら
安心安全で希望を持てるような診療で
あってもらいたいと願っている。

 

そして患者と医師が納得するまで話し合い
治療を受ける事も大切だと言います。

 

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