2018年6月22日放送の
あしたも晴れ人生レシピ
今回は噛む力の特集です
噛む力が衰えるとどうなるのか?
スポンサーリンク
噛む力が衰えるのはどうして?まずはチェックしよう!
お口のトラブルに悩む62歳の女性
1年前から口のトラブルに悩まされている
歯に噛みきる力がなくなってきた
という事なのです。
東京都健康長寿医療センターの
平野浩彦先生に診断してもらう事に
そこで噛む力のチェックをする。
まず『ぱ』『た』『か』を
5秒間連続で言い続ける
女性は31回だった、これは合格ライン
5秒間に30回以上言えたら問題なし。
次に口の潤い具合を調べる
これは少し低かった
口の汚れが落ちにくくなり
歯周病のリスクが高まるため
噛む力に影響する。
次は舌圧、舌の力をみる検査
舌を上あごに押し付ける力を測定
これも問題ありませんでした。
そして飲みこむ力の検査
30秒間に唾液を何回飲みこめたか?
女性は6回だったので合格
30秒間に3回以下だと噛む力は低下している
そして最後にガムを60回かむ
しっかり噛むと緑から濃いピンクに
色が変わっていきます。
女性の結果は噛む力があまりない
平均点の少し下でした。
平野先生が気になったのは舌苔
舌の苔が全体的についていて
舌の動きが悪いと付きやすいという。
そして次に毎日何を食べているかを
平野先生は女性に聞いていきました
すると女性の食生活は基本的に
柔らかい食べ物が多かった。
現代の食事は柔らかくて
普段は気づきにくい、知らず知らずのうちに
食べてしまっているため。
噛む力が低下していき、段々と
噛めなくなっていくのです。
噛む力と全身の機能の低下の関係は
気持ちの面もあり、これが悪い
スパイラルの第一歩、柔らかいものを
食べるようになっていき、それから
硬いものを避けるようになり
栄養状態が悪くなっていき
様々な病気のリスクが高まっていく
なので噛む力が衰えている人は
衰えていない人に比べ
死亡率が2倍になっている。
噛む力のセルフチェック
1 自分の歯が20本未満
2 会話中に相手から聞き返される事が多い
3 奥歯でしっかり噛めない
4 舌の動きが鈍くなった
5 半年前に比べて
硬いものが噛みにくくなった
6 お茶や汁物でむせることがある
3つ以上あると噛む力は衰えているという
噛む力というのは狡筋と側頭筋が主
歳を重ねると側頭筋が衰えていく
奥歯がすり減ると側頭筋は
全然動かなくなるという。
スポンサーリンク
噛む力を鍛えていくためには?
歯科医師の田沼さん、噛み応えのある
レシピを研究してきました。
よく噛む料理の3つのポイントですが
例えばきゅうりだと蛇腹切りよりも乱切り
切り方を変えるだけでも
噛む回数は増えていくのです
『材料は大きく切るべし!』
次におひたしですが、小松菜のみだと
柔らかく、小松菜以外に複数食材を
足して一緒に食べると
それだけでも噛み応えが変わってくる。
『複数の食材を組み合わせるべし!』
田沼さんのかむ力を鍛えるレシピを
下記に記しています
https://eyaurban.com/bite-force-recipe1/
https://eyaurban.com/bite-force-recipe2/
『よく噛んで自分の唾液で飲み込むべし!』
噛む力を鍛えるお口の体操
ぐーぱーぐるぐるごっくんべー
という体操です。
・グー
まぶたをしっかり閉じ眼球を下向きにする
口は口角を上げしっかり閉じる
顔全体を中心に寄せるイメージで行う。
・パー
目を大きく開き眼球を上に向ける
口は出来るだけ大きく開きます
終わったら顔を元に戻す。
・ぐるぐる
口を閉じたまま舌の先に力を入れ
唇と歯茎の間を舐めるように
左右1回ずつ回す
・ゴックン
口の中に出てきた唾液を飲み込む
・ベー
舌先に力を入れてまっすぐ前に出して
10秒間キープ、舌先が上や下を
むかないよう意識して前に出すのがポイント
これを1セットとして毎日
3セット以上行いましょう。
スポンサーリンク
噛む事と運動機能の関係
東京歯科大学の武田友孝先生は
噛むことは口周りだけではなく
全身に影響していると話す。
そこでバランス能力を測定する実験を
する事にしました、下に突起のついた
ボードに乗りその上で測定をする。
ボードに内蔵された装置がその傾きを
計測しどれだけふらついたか調べます。
実験では噛んでいない状態と
噛んだ状態で
それぞれ30秒間ボードの上で
バランスを取る
すると噛んだ状態の方が体の
ふらつきの大きさが小さく
安定していたことがわかった。
噛む事と筋力の関係についても実験
ガムをかむ前と5分間噛んだ直後で
ひざを伸ばす力を比較します。
その結果、ガムをかんだ直後の方が
ひざを伸ばす力の筋力が
15%も増加していたのです
握力についても測定したところ
こちらも5分間ガムをかんだ直後の方が
約2割も筋力が増加していたのです。
なぜ噛むだけでこれだけ変わってくるのか?
歯の根元と骨の間には歯根膜という
薄い膜がある、物をかむと歯根膜から
神経を通り脳へ刺激が送られて
活性化させます、これが記憶などの
認知機能や感情などに影響を与える
さらに全身の運動機能を高めると
言われております。