2017年11月10日放送の明日も晴れ人生レシピ
特集は認知症の予防について
イギリスの研究所の発表では早期発見が
出来ると3分の1は認知症の進行を
防ぐことができると言います。
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認知症の一歩手前、軽度認知障害って?
65歳の男性、山本さんといいますが
定年まで記者として働いていていました。
仕事はとても忙しく働き、食事は外食が
ほとんど、お酒は毎日のように飲んでいた。
そんな山本さんの最初の異常は物忘れ
脳に刺激を常に与えていると思い込んで
いるので、認知症とは縁がない
最初はその様に考えていたのです。
しかしある日、山本さんは仕事を
ダブルブッキングしてしまったのです
これまでとは違う、単なる物忘れとは
別のものじゃないか?と思い物忘れ外来へ。
検査の結果、軽度認知障害と診断された
正常と認知症の中間の段階で
認知症に至るほど認知機能は落ちていない
しかし放っておくと1年で12%、約5年後には
50%の割合で認知症に移行してしまう
いわば認知症の予備群です。
軽度認知障害には重要なポイントがあり
この状態だと正常に戻れる可能性があるのです。
そこで山本さんは認知機能を改善するため
様々なことに取り組みました。
記憶というのは覚える、保持する、引き出す
という3つの過程があります、加齢などで引き出す
機能が落ちてくると、頭の中にある膨大な情報から
的確な内容をスムーズに引き出せなくなる、しかし
記憶が残っているので、きっかけがあれば思い出します。
しかし認知症は、覚える事、保持する事にも
障害が出て衰えてしまうのです。
軽度認知障害セルフチェック
・この頃物忘れがひどいと思う、他人からもひどいと言われる
・頻繁に物忘れや探し物をする
・何かしようと思っても何をしようとしたのかすぐに忘れる
・最近億劫で何事もやる気が起きない
・覚えていたはずの感じが欠けないkとが良くある
・今日が何日だったかよく忘れる
・家電製品やスイッチの操作にまごつくことが多い
・会話で言葉がすらすら出てこないことが多い
・字を読むことが面倒で新聞や本を読まなくなった
一番最初と家電製品の使い方にチェックが入ると
ちょっとまずいとのことです。
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軽度認知障害に対しての対策
山本さんは半年に1度認知機能検査をしている
毎回数値はよくなっているとのこと。
山本さんが取り組んだことは
1 運動
毎日1万歩の散歩をしている
更にできるだけ速く歩くと良い
そして筋力トレーニングも行っている
筋肉から脳、その逆で情報伝達物質が
行き来することになる。
2 料理
これまで料理をしたことはなかったが
朝と昼は自分で作るようになりました
料理の段取りを考えるのも
頭を使うという事ですからね
認知機能低下を食い止める事にもつながる。
3 歯磨き
1日6回も歯磨きをしているそうです
自分の歯で噛むことが脳に刺激を与えるので
認知症へのリスクを下げる効果があるそう。
4 音楽
プサルテリーという楽器を弾いています
記憶力と注意力が改善できると言われている。
5 絵を描く事
発想力や集中力が鍛えられる
脳を活性化させることに繋がる。
6 脳のトレーニング
毎日ゲームでトレーニングしている
そのゲームは注意力等を高めるゲームです。
7 睡眠
脳の機能を回復させてくれます
認知症の原因の一つと考えられている
アミロイドβというたんぱく質を
睡眠中に洗い流してくれるといわれる
アミロイドβを溜めないよう、夜は7時間以上の睡眠
昼寝も30分以内とっているとのこと。
これらの7つの習慣を続けていった結果
タブレットに今日のミスというメモをしていて
ミスをしたらメモする、というもの。
過去に1ヶ月60個以上のミスがあったのですが
現在は1ヶ月に15個程度に抑えられている
軽度認知障害が改善された証拠ですよねこれは。
また日本人に合うかどうかはわかりませんが
伝統的な地中海料理も認知症予防には
期待が持てると言われている。
地中海の料理には、全粒粉を使用したパンやパスタ
そして野菜や魚介類をオリーブオイルで
調理していて、身体に優しい料理として定評がある
これを守っている地域は認知症が少ないとのこと。
物忘れ以外の症状が出るケースの認知症
認知症の母を見送った68歳の女性
お母さんが認知症と診断されて
入院してから4日ほど経過した頃
実在しないものが見える、という症状に陥った。
最初は環境が変わってストレスが
かかったからこういうことが起きたと
思い退院させて、最初の頃は症状が
出なかったが半年後には症状が出てきた。
かすりを着た子供が見える、知らない
男性が家にいる、という事を言い出した
幻視と呼ばれる症状ですが、これは脳に
レビー小体というものがあるために起こる
レビー小体型認知症の典型的症状です。
当時はレビー小体型認知症だという事が
わからなかった、なので対応がどうしても
間違った事を言っているなら正していく
というものでした。
くしくもレビー小体型認知症がわかったのは
母親が亡くなってからだった・・・
女性はひどく傷つき、話を聞いて
あげればよかったと後悔が残っています。
レビー小体型認知症の主な症状として
・物忘れがある
・実際にはないものが見える
・うつ的である
・動作が緩慢になる
・睡眠時に異常な行動をとる
この睡眠時の異常行動というのは
・夢と現実がわからなくなることがある
・大きく手足が動く
・繰り返し悪夢を見る
・大きな声で叫ぶ
という事が起こります。
レビー小体型認知症の対応としては
失敗したとしても
・褒める
・よいしょをする
・妄想に付き合ってあげる
という事が第一歩です。
自分がいったことを否定されると
自信を無くしたり、怒ったりする
という事が起こります
否定はしないようにしたいですね。
レビー小体型認知症の予防は
山本さんが行っていた7つの取り組みが
効果が期待できると言われております。
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