4月21日放送、たけしの家庭の医学、セカンドオピニオン特集のスペシャル。
続いては頭痛についての特集をまとめました。
頭痛と言っても種類は様々、片頭痛だったり緊張型頭痛など。
日本全体では4千万人もの人が抱えている頭痛、もはや国民病です。
そんな頭痛の治療や研究に40年、まさに人生をかけた名医が。
埼玉県さいたま市、埼玉国際頭痛センターの
センター長の坂井文彦先生。
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坂井文彦先生はこういう方
アジア頭痛学会の理事長を10年勤め、世界の頭痛医療をけん引。
まさに頭痛のエキスパートですね。
名医と言われる所以は、独特の診察法にありまして・・・
まずは問診でどんな頭痛なのかを確認し、診察台に座らせると
両手をぶらぶらと動かすように指示、画像のような感じでぶらぶらと。
更に膝を叩いたりすることも。木槌でひざをコンってやるあれね。
でもどうして違う場所を診察するのか?
時々ではあるんですが、頭痛も体に病があって起こることがあると。
体のどこかに異変が起こっていないかどうか?
見逃すわけにはいかないので、刺激を与えたりして反射を確認するとのこと。
頭痛だからと言って命に別状のない頭痛っていうのがあるんですね。
だけどその2割は命に関わる頭痛ともいえます。
それが頭以外の場所に異変をもたらす場合も、それが
命を危険にさらす重篤な病だとしたら・・・恐ろしいですね。
セカンドオピニオンで頭痛の意外な原因を探り当てた症例
夫婦でお弁当の宅配を営んでいた50代女性。
最初の異変は車からお弁当を持ち出そうとしたとき
こめかみ辺りが脈打つような頭痛が
実はこの50代女性は、20代の頃から月に1~2回ほど頭痛に
襲われるんだとか。
これが初めてではないので、頭痛もちということでこれまでと
同じ痛みという事もあり、またか~っていう感じで
市販の鎮痛薬を服用して3時間ほどで治まっていました。
いつもの事なので特に気に留めることもなかったんですが
この頭痛こそが恐ろしい病魔の最初のシグナルだったんです。
最初の頭痛から3日後、また脈打つ頭痛が・・・・
次の発作まで1か月はあくのに・・・そして2日後もまた脈打つ頭痛。
そして翌日も、結果1週間で4度も頭痛に。
不安になり病院へ。
20代から頭痛もちだという事、そして現在は数日感覚で
頭痛が起こっている、こめかみ辺りが脈打つように痛むと。
医師が出した答えは片頭痛と判断、これがファーストオピニオン。
片頭痛というのは簡単に言えばこう。
片頭痛の特徴って
1 こめかみが脈打つように痛む
2 加齢で頻度が増すこともある
という事もあり、片頭痛が悪化したと最初の医師は判断。
この時に処方された薬は
・頭痛発作時に飲む薬
・脳の興奮を事前に防ぐ予防薬
この2種類です、早速服用しても効果はなし。
2~3日に起こる頭痛も相も変わらず起こっています。
同じ頭痛もちの友人に相談、そしたら友人はヨガをしたら
片頭痛が治まってきたとのこと。
そして足を運んでやってみると、ヨガを始めて数分で脈打つ頭痛に。
更に動悸が・・・
ヨガをやった翌朝、目を覚ますと大量の寝汗。
そこで50代女性があることを疑いました、それは更年期障害。
自分の症状が似ていることから疑いました、そう思い以前頭痛でいった
総合病院へ、血液検査、脳のMRI検査、心電図とあらゆる検査をしました。
ですが!異常は見当たりませんでしたという結果。
異常がないのはある意味でホッとするところですが、この異常な頭痛や
動悸、寝汗は一体何からきているのかの不安は拭えていません。
この間の検査の時に強めの頭痛薬をもらっても悪化の一途をたどっていました。
ほぼ毎日脈打つ頭痛、そして薬を飲んでも3時間ほどしたら治まったのに
頭の重だるい感じが延々続くことに。
お弁当屋の仕事も手がつかなくなりご主人に任せきり。
1日中家に閉じこもることに。
そんなある日決定的な異変が彼女を襲います。
お通じを済ませたときに、!今まで感じたことのない激しい頭痛に
その症状はハンマーで頭を殴られているような頭痛。
こんな痛みにずっと耐え続けないといけないのか・・・って思っていましたが
数週間後に一筋の光が。
ご主人の話では、ご主人の友人が埼玉の病院で頭痛を診て
もらったらすごく良くなったという話をしまして、この50代女性は
すぐに坂井文彦先生の元へ。
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坂井文彦先生の問診
坂井先生による診察が始まりました、聞いたことは
・頭痛はどういう痛みなのか?
こめかみ辺りが脈打つような痛み。
ハンマーで殴られているような痛みの話もしました。
・どのくらいの頻度で起こっているのか?
若い時は月に多くて2度、今はほぼ毎日起こっている。
坂井先生も最初は片頭痛がひどくなっている可能性を疑いました。
それだと変わらないので、候補の一つという程度で思って次に
首筋辺りを触ることに。
坂井先生は頭がい骨のすぐ下のくぼみを押しました
痛みはないとのこと、これは圧痛点を確認したんです。
圧痛点というのは、片頭痛が慢性化すると痛みが蓄積される
圧痛点が頭がい骨の下あたりにできるんです。
坂井先生は片頭痛以外に原因があると思いました。
そしてさらに話を聞くことに。
・薬の効き目はどうだったか?
あまり効いていない、だけど全く聞いていないわけではないとも話しました。
・なぜそう思うのか?
1日中頭が重だるい感じはするが、激しい痛みは約3時間で治まると。それはいつも。
決まって3時間で激し痛みは治まる、ここに注目し次の質問。
・何かをすると痛みが起こるという事はないのか?
ちょっとこれには答えが出てこなかったので次の質問はこう。
・この間凄い痛みに襲われたというときは何をしていたか?
お通じが来て、トイレを出たときに頭痛が起こったと説明。
・いきんだか?
いきんだと、そして思い出したかのように50代女性は
ヨガをしているとき、お風呂掃除をしているときも頭痛があったと。
頭痛が起こる前の3つの行動に共通点、ここに注目し
ある病名が坂井先生の脳裏に浮かびました。
そして坂井先生は50代女性に、この診察室で体操を
しようといいました。
その体操は体を左右にひねる体操です、そしたらすぐに
脈打つ頭痛が・・・そして先生は50代女性が頭痛に襲われている
最中に血圧を測りました、そしたら血圧は
・上 200
・下 120
というとんでもない数値に!
そして最後に坂井先生は、腹部のCTを撮影することに。
頭痛の原因となっていたのは副腎
病名は
褐色細胞腫
なぜ褐色細胞腫が発生するかはいまだ不明ですが、褐色細胞腫が
出来るとアドレナリンアドのホルモンが過剰に分泌。
そして激しく血圧が上昇し、その血圧に脳の血管が耐え切れなくなり
痛み物質を出す、そして頭痛となるという流れ。
以前起こっていた動悸や大量の寝汗はこういう事で起こっていました。
注目したポイントに、決まって3時間で痛みが治まる。
というのがありましたね?その原因はこうなんです。
次に頭痛を起こしていた3つのタイミング。
そして体をひねる体操をして頭痛を起こしましたね。
これに共通するのはお腹への圧力です。
その頭痛のメカニズムはこう。
その後50代女性は、褐色細胞腫を手術で摘出。
すっかり頭痛などの症状から解放されました、よかったですね~
長引く頭痛の正しい対処法と予防法は次の記事で。
読んでいただきありがとうございました。
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