2016年5月28日放送のテレビシンポジウム、今回は
統合失調症についての特集。
現在100人に1人がかかる病と言われている。
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統合失調症って?
主な特徴として、聞こえない声が聞こえる幻聴
誰かに悪口を言われているのではないかという妄想
というのがあります。
この番組は今年4月6日に愛媛県松山市で
統合失調症についてのフォーラムをやっていて
それを放送しています、当時ここにゲストとして
参加した2人の男性の統合失調症は、どのように
発症したのかをはなしてもらいました。
1人目の男性Aさん
きっかけは30歳の時に始まり、1週間ほど
不眠不食という状態が続いたそうです。
そして心の中にどーん!という音がなり、そして
『これが本当のあなたよ・・・』
という声が聞こえたそうです、そして脳が覚醒し
統合失調症を発症、すぐに入院という事に。
その後は生きている意味もわからなくなり
ただ、人に迷惑だけはかけないように生きていこう
という事だけで生きていたようです。
人生は諦めたともおっしゃっていました。
消えたいと思った事も多かったそうです。
障害認定を受けるのに5年かかったそうです
5年間で7回入退院を繰り返していました。
この5年間というのはとてももがいた時期
自分の力で何とかしたいと、思っていたし
気合と根性で色々な場面を乗り切ってきたからこそ
今回も乗り切りたいと思った5年間だったそうです。
もう一人の男性Bさんは22歳の時に妄想が始まり
それから5年後に統合失調症と診断されたそうです。
元々高校生くらいの時から人目が気になるという
事があったそうで、それから大学を卒業し
就職したころに、妄想がひどくなってきたそうです。
それから、家からはなかなか出られなくなったとのこと。
2年間は関東で働いていたそうで、その時も同僚が
あいつはなにをやっているんだ・・・というような
声が聞こえてきたり、車を運転しているときに
自分の住んでいる近くのコンビニに行けなくて
全く自分を知らない隣町のコンビニにまで行くように
なったりしていました。
その後関東での仕事を辞め、愛媛県の松山市に戻り
引きこもりが始まりました、最初は失業保険などで
生活をしていましたがなかなか就職が決まらず
引きこもりの生活が続いていったと。
その期間は4年と長く続きました。
当時自分が統合失調症だとは思っていなかったそうです。
そういう知識というのも持ち合わせてなく
ダメな人間だな・・・ということしか
思っていなかったとのこと。
統合失調症の症状はこのようになっている
どうしてこのような事が起こるのかというと
・体質的要因
・神経発達的要因
簡単にいうと、体質的というのは例えば
お酒が強い弱いでいうなら、いくら飲んでも酔わない人
少し飲んで酔う人がいるように、統合失調症でも
なりやすい人なりにくい人がいるという事。
神経発達的の方は、お腹の中にいる時から始まっていて
その間色んな要因にさらされます。
そしてお腹の中にいる間に色々な要因があって
統合失調症につながりやすいという事になる。
次にストレス
・対人関係
・喪失
・生活リズム
などが関係している。
統合失調症の経過はこのようになっている。
治療法ですが
・薬物療法
・心理社会的アプローチ
というのがあります。
薬を飲むことでどうなっていったのか?
Bさんがどのように生活をしているのかを見ることに。
当時は部屋の中の端っこをぐるぐる回ったりして
いたり、出かける時も帽子を目深にかぶったりして
人の目を気にするようになりました。
転機が訪れたのは家族と精神科へ行ったときのこと。
27歳の時に統合失調症と診断されたとき
それから薬物を使った治療をするようになりました。
最初の時期は薬の量も種類も多かったそうです。
その間改善をしたと思ったら悪くなったり
という事を繰り返し、34歳の時に陰性症状が出るように。
それまでの薬の処方を見直して、陰性症状にも
効くような薬を飲むことになりました。
それを飲み始めてからは、少し行動的に
なってきたそうです。
地元の作業所にも通えるようになり、そこで
知り合った仲間たちとフットサルを始める事となりました。
これも回復につながったそうです。
現在は仕事も生活も楽しめています。
薬を服用し始めたころは早く薬をやめたかったとのこと
理由は薬の量が多いのと、異物を飲んでいるような
感じがしたからだそうです。
一度、作業所に勤め精神面も改善傾向に上向いた時に
辞めたそうです、しかし数週間後に頭が重くなり
飲みなおすと1日くらいで治るようになり
やっぱり飲まないといけない、という事になりました。
薬は主に抗精神病薬というものになり
・定型 陽性症状に有効
・非定型 陰性症状と陽性症状に有効
があります、副作用はこのようになっている。
薬の形も最近は変わってきているよです
昔は錠剤と散剤しかなかったとのこと。
心理社会的アプローチというのも重要です
どういう事をやるのかというと
はじめは簡単な作業をしていき、それから
色々な作業をし、そして運動をしたりなど
普通の方がしている事を、少しずつ出来るように
なっていくトレーニングという感じですね。
ピアサポートというのがありましたが、これは
病など同じ経験をした人たちが互いに支えあう活動。
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薬以外でも改善することが出来る?
冒頭のAさんは、精神科病院の入退院を繰り返していて
35歳の時に家に引きこもるようになりました。
しかしあるきっかけが、それは社会福祉相談員の方との話。
色々な辛い思いを福祉相談員の方、そしてAさん
共に色々な話をたくさん重ねていきました。
そして、Aさんは自分の経験を話してみたいという
思いが芽生えてきました、そして講演をすることに。
こういう事って普通の方でも、簡単に
出来る事じゃないです。
その後は地域に出られるようになり、現在は
ピアサポートをするまでに改善されています。
今より少しでも、嬉しいという事が増えることに
つながる活動、とても印象に残る言葉です。
病気をしている時でも病気の部分もあれば
健康の部分というのもあります、病を患うと
病気の部分が強くなりますが、最近では健康の
部分にも目を向けるように、これをどう活かして
いけるのか?という治療法も考えられているようです。
以上となります。
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