テレビシンポジウム、漢方薬がフレイルや抗がん剤副作用緩和に期待されている!

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2017年3月18日放送のテレビシンポジウム
今回は漢方についての特集です
私自身漢方って名前だけは聞きますが
使った事というのはありません、漢方薬を
服用している人は効くといいますが・・・
これを機会に学んでみるのもいいかもしれませんね。

 

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がん治療の副作用緩和にも漢方薬は使われている

なぜ漢方は注目されているのかというと
漢方は源流は古代の中国医学で、それから主に
中医学、韓医学、漢方医学とこの3つに派生し
それぞれ独立した漢方となっている。

 

その漢方薬と西洋のお薬とはどう違うのか?
西洋薬は単一成分といい、薬の成分が一つしか
含まれていないのに対し漢方薬は
複数の生薬を配合している、その一つ一つが
多成分、つまり多くの成分が入っている
という事なのです。

 

また、抗がん剤医療の副作用に対して、漢方薬を
用いたりすることも近年多くなってきている
これを支持療法といい、副作用などを軽減し
本来の治療を支える治療、という意味がある。

 

ガンの罹患率はうなぎのぼりですが、死亡者数は
ここ30年減少傾向にあると言われています
どうしてこうなったかといえば、3つのポイントがあり
・がん予防 避けられるがんを防ぐ
・がん治療、研究 死亡者数の減少に貢献
・がんとの共生 がんと共に生きる

という事が可能になってきているためです。

 

ガンとの共生というのは、手術による合併症や後遺症
そして抗がん剤治療の副作用などで悩まれている
方々に近年漢方薬を用いられている。

 

西洋の薬、いわゆるこのテーマでいう所の抗がん剤などの
代表的な副作用として
・しびれなどの末梢神経障害
・食欲不振
・全身倦怠
・口内炎
・皮膚障害

というものが頻繁に起こる。

 

研究成果というのも出ていて、大腸がん手術を行い
漢方薬の一つである大建中湯(だいけんちゅうとう)
という漢方薬を服用すると、入院期間が
服用していない人に比べ約4日短縮という成果がでた。

 

このような結果が出て、更に求められるのが
・漢方薬の科学的エビデンス(根拠)を加速
・抗がん剤の副作用対策、安全性
・海外との共同研究を推進

という事が挙げられます。

 

国立がん研究センターの上園先生は漢方の中に
何が入っているのか、漢方のどの組み合わせでいけば
どんな反応が起こるか、という事を調べています。

 

そのおかげでこの漢方薬がどんな働きがあるのだろう
というのが改めて解析できるようになってきた
その中で素晴らしい組み合わせも見つけることができました。

 

・牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)
天然の薬草などを10種類以上組み合わせた漢方薬
高齢者の頻尿や腰痛などに使われてきた薬でした
ですが、神経を保護するもの鎮痛作用なども
含まれていることがわかったのです。

 

牛車腎気丸に含まれている
・附子 ぶしは冷たいという感覚を他の
神経にいかないようにし、痛みの伝達速度を
抑えるため冷たさや痛みの感覚を和らげる
・地黄 (じおう)
・山茱萸(さんしゅゆ)

どちらも痛みを和らげる作用がある

 

薬を処方するタイミングですが、これも大切で
薬物動態という薬が体内でいつ最適な状態になるのかを
調べましたら、牛車腎気丸は30分から1時間で
薬の効果が最も高くなるという事がわかったのです。

 

このおかげで医療現場でも漢方が
より扱われるようになると言われています
今後の活用が期待されている。

 

高齢者医療の中での漢方薬、フレイルとは?

フレイル(老年症候群)というのはどういう意味かというと
『加齢や慢性疾患の積み重なりによって脆弱で
ストレスによって生活自立が損なわれやすい状態』

という意味があります。

 

年のせいで間違われやすい事がフレイルの診断基準
・トイレが近い
・不眠症状
・関節痛
・視力の低下
・痩せてきた
・歩く速度が遅くなってきた
・力がない、元気が出ない
・自発性がない

という加齢で起こりやすいことがフレイルの症状。

 

フレイルで起こりうる疾患がこちら

 

このような取り組みの背景に、薬の多剤併用が
問題となっています

だからこそ、漢方薬というのは冒頭でもお伝え
したように複数の生薬を配合しているため
多剤併用がほとんどないので期待されている。

 

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高齢者施設で漢方はどのように使われているか?

認知症を患っている男性、認知症を患っている人は
時々機嫌が悪くなったりすることがあります
これを認知症の心理、行動症状というのですが
こうした症状への抑制に漢方薬は使われています。

 

抑肝散という漢方を服用しているのですが
感情面の安定化に少し期待が持てる
1ヶ月服用したら、夜に長い睡眠がとれる
ようになった、そして暴れたりすることも
減ってきたようです。

 

恐ろしいことに
フレイル×ポリファーマーシーという組み合わせは
薬の服用がない人と比べて
死亡率が7倍にもなると言われている。

 

漢方薬ががん治療に使えるのは余り知られていない


アンケートではこのように答えている人もいます

 

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生薬の栽培状況について

現在漢方薬の主材料である生薬は、8割を輸入に
頼っています、なので日本国内では
生薬を栽培しようという動きがあります。

 

高知県西部の越知町では生薬の栽培を始めています
生産してくれた生薬を製薬会社が
すべて買い取るという仕組みが作られている。

 

生薬はその一つ一つが軽いため、女性や高齢者も
栽培に参加されています
現在、生薬栽培は年間4億円となっている。

 

海外でも漢方が注目されると、日本に輸入される
生薬が減少する可能性もあります、なので
国内で栽培されるというのは重要ですね。

 

栽培方法にも課題があります、2016年度は雨が多く
生薬の生産量は前年の半分だったそうです
栽培をする場所も考えないといけませんね
そうしなければ、安定供給は難しい・・・

 

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