2017年2月11日放送のテレビシンポジウム
今回はロコモティブシンドロームと認知症の
特集をしていました。
目次
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ロコモと認知症は深くかかわっている
2016年10月に佐賀県でロコモと認知症を題した
シンポジウムが行われました、その時の
ディスカッションをテレビで紹介していました。
パネリストの先生は
・馬渡正明先生 佐賀大学
・神崎恒一先生 杏林大学
・高杉信一郎先生 佐賀整肢学園
ロコモティブシンドロームとは、運動機能が低下し
移動機能に問題がある状態を言います
ある二人の高齢者の女性の症例を紹介。
89歳の女性、以前買い物に出かけた際
バランスを崩し転倒、太ももの付け根の大腿骨を
骨折、1ヶ月のリハビリを経て回復しました。
しかし手術から10年、転倒には注意していましたが
転倒してしまい足首を骨折してしまいました
その時に体の弱さを感じていたそうです。
それもそうで骨密度も低く骨が弱い状態だったのです
それに加え足腰の衰えも感じています
更に自宅で転倒し、右足の大腿骨を骨折
これで両足の大腿骨を骨折し、人口骨が両足に
入っている状態です。
次に84歳の女性、年とともに背中が曲がってきました
そのせいで8㎝以上も身長が縮んでいた
日常生活にも不便を感じていました。
そこで検査をすると、背骨が少しずつ潰れてきている
つまり圧迫骨折を起こしていて、それで
背中が曲がり身長が縮んでいったのです
骨粗しょう症と診断されました。
運動器とは、骨、関節、筋肉や神経
これらのことを言います、運動器が低下した状態というのは
骨ですと骨折をしたり
関節軟骨や椎間板は、すり減ってくると痛みが出てくる
筋肉や神経は筋力低下やバランス力低下を起こしたりなど
これらが全てが悪くなると歩行障害となってしまいます
寝たきりや要介護認定となってしまう
これがロコモという事です。
ロコモを放置すると
動きにくい、転倒の恐怖、不安定な歩き方
足腰の痛みを気にすると、動くことが出来なくなる
そうすると廃用症候群、つまり寝たきりに向かってしまう。
ロコモの原因となる病気
1 腰部脊柱管狭窄症
2 変形性膝関節症
3 下肢や背骨の骨折
4 脊椎後湾症
5 骨粗しょう症
主なものがこの5つです、特に骨粗しょう症に
気を付けないといけない。
骨粗しょう症で特に多い骨折箇所は
・手首
・腕の付け根
・太ももの付け根
・背骨
となっています、特に大腿骨の骨折は寝たきりに
なってしまう可能性が高い。
骨粗しょう症の治療ですが
・薬
・運動
・食事 カルシウム、ビタミンD、Kなど
というものが重要となってきます。
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自分がロコモかどうかをセルフチェック
1 片足立ちで靴下がはけない
2 家の中でつまずいたり滑ったりする
3 階段を上がるのに手すりが必要
4 家のやや重い仕事が困難
5 2㎏程度の買い物を持ち帰るのが困難
6 15分くらい続けて歩けない
7 横断歩道を青信号で渡り切れない
1~3は筋力バランスを見ています
4~5は体を支える筋力、日常生活の体を支える筋力をみています
6~7は持久力や歩行速度を見ています
1つでも思い当たることがあれば、ロコモの
可能性があります。
ロコモ度テスト
・ロコモ25 問診など
・2ステップテスト 2歩の長さを計測
・立ち上がりテスト 両足と片足で立ち上がり
これらは道具が必要となるので、病院などで
行われているテストです。
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ロコモの対策にはロコトレ!
どういう事をすればいいのか?
まずは適切なトレーニングをしたほうが良い
難しいことをしなくてもいいです
ストレッチやウォーキング、ラジオ体操
水中歩行、日本舞踊や太極拳、フラダンスなど
ロコトレ1 片足立ち
椅子を用意し、右出て椅子を持ち右足を上げる
右足と左足1分ずつ、朝昼晩と行いましょう。
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ロコトレ2 スクワット
足を肩幅より開いて、ゆっくりお尻を下げる
椅子を前に置いて背もたれを手で握ってやってもいい
膝が足の指より前に出ないように、お尻を下げる
この動作はゆっくり行う
朝昼晩に3回ずつ行いましょう。
ロコモと認知症との結びつきは?
ロコモと深く関わっていると言われております
認知症は私のサイトでも何度も記事にしていますが
簡単にいえば認知機能が低下し日常生活に
支障が出る状態を言います。
しかしこの認知症とただの物忘れの境目は
なかなか難しい。
どんな物忘れがキケンなのか?
冷蔵庫の乱れなども注視してみる必要がある
多少乱れているのは仕方ないが、賞味期限や
消費期限が切れているものが多いと注意。
認知症のタイプがこのようになっています
認知症の治療は薬物療法とライフスタイルの改善
ライフスタイルとは、食事や体を動かす事
色んな病気の基本となっていますが
認知症でも重要となっています、予防であったり
進行を食い止めたりする可能性がある。
認知症の種類と転倒の関係ですが
アルツハイマー型認知症では
注意力の低下で転倒するリスクがあり
気脳血管性認知症は
マヒなどからくる歩行障害で転倒するリスクがある。
転倒を起こしやすい薬剤もあります
統計的に証明がされているようです
飲んではいけないという事ではないので
医師との相談、という事になりますね。
股関節と歩行の関係
著しい高齢化とともに股関節の障害で
病院へ来られる方が多いと言われている
歩行機能に重要な部位でもあり、ひざ関節が
悪い人よりも、股関節が痛む人の方が
手術に至る頻度が膝関節が悪い人よりも
多いと言われております。
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ロコモと認知症Q&A
・佐賀名産の食べ物に認知症予防に効果的な
食べ物はあるのか?
バランスの良い食べ物を心がけるのは重要です
佐賀県は海苔が有名です、イカなどもそう
他にも緑黄色野菜、魚も。
・リハビリのやりすぎはよくないのか?
やりすぎると痛みが出ることがあるので要注意
運動直後はいいのですが、翌日まで
痛みが続いているという場合はやりすぎとなる。
・ロコモと認知症どちらが先に始まるのか?
予備軍という観点では、運動をやってきた期間が
長いという事が重要であり、運動が少なく
育ってきた場合は、将来ロコモになる可能性は
普通の人より高くなるかもしれません。
・高齢者は転びやすい?
これも運動習慣が関係している、身体を動かし
鍛えていると回避する能力も自然と高まる
脳も関係してくる。
ロコモと認知症の予防
例えばこういうことをきちんとできれば
認知症の進行を食い止めたりすることができる
しりとりをしながらウォーキングをすると
脳が活性化していくという、研究結果も
出ているので運動は重要です。
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