スゴ腕の専門外来、MIS-TLIFは腰部脊柱管狭窄症の最新腰痛手術
2017年3月28日放送のすご腕の専門外来は4時間SP
名医が登場して色々な病気や症状を緩和させる
情報を教えてくれます
続いては腰痛について。
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腰部脊柱管狭窄症が急増している!
背骨には、椎骨と椎弓という骨がありますその間を通るのが
神経、この神経を圧迫してしまう病が腰部脊柱管狭窄症です
悪化すると生活に大きな支障を起こしてしまいます。
その腰部脊柱管狭窄症に対して画期的な治療法を行うのが
東京都港区にある北里大学北里研究所病院の日方智宏先生です
低侵襲の手術、つまり患者の体への刺激や負担が少ない手術を
心がけております。
アメリカで開発された脊柱管狭窄症の手術を研究し
技術を習得し、手術件数は200件以上こなしてきました。
脊柱管狭窄症セルフチェック
1 歩いた時だけ腰が痛くなる
2 休んでいると痛みがなくなる
3 前かがみになると痛みが和らぐ
4 お尻や脚にしびれが感じる事がある
1つでも当てはまれば脊柱管狭窄症の危険性がある。
症状が軽度の場合は薬でも治せるが、重度になると
選択肢は手術しかないと言われている。
手術を待っているある男性は、なんと5分歩くと腰が激痛に
襲われてしまいそれ以上立ていられないとのこと。
右足にマヒと強いしびれを感じているようです
画像検査でも神経が圧迫されていて
2か所圧迫されている場所があるようです。
そこで日方先生が選択した手術法は
MIS-TLIF(最小侵襲の腰椎固定術)という最新の治療法の一つ。
患部以外の損傷を最小減にしてピンポイントで
狭窄だけを治療していく手術です
出血量も少なく、術後の痛みも少ないとのこと。
男性の手術を見ていると、なんと道具はのみや金槌などを
使用して骨をカンカン叩いて削っていました
しかも直径2㎝ほどの穴の中での手術です
神経を圧迫していた変形した椎弓の骨を取り出して終了。
手術は終わりかと思ったら、男性にはもう一つ重大な症状があり
それは側弯変形という背骨が曲がった状態になっていたのです。
椎間板が傷んで斜めに潰れてしまっているのです
なので背骨が傾いてしまっている
この歪みによる神経の圧迫も解消しないといけません。
まず斜めに歪んだ椎間板を取り除いていき背骨を矯正していく
そして先ほど切除した椎弓を椎間板の部分に移植する
椎間板のあったスペースに、削った椎弓を入れるというのです。
そしてねじを背骨に打ち込んで固定します
移植した椎弓は数か月後には上下の骨と一体化し
一つの大きな骨となります、弱くなった骨を補強する
効果もあるようです、2時間半後に手術は終了しました。
2日後に男性の病室を訪ねるとなんと立ち上がることができた
痛みもなく立ち上がれました、2週間後にはすたすたと歩けるように!
これは凄い手術ですね。
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