家庭の医学、むくみが治らない本当の原因はリンパ浮腫の可能性?

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5月19日放送のたけしの家庭の医学、セカンドオピニオンスペシャル。
足のむくみ、痛みが取れない本当の原因とは何でしょうか。

 

セカンドオピニオンで診察するのは
総合診療の名医
三重大学医学部附属病院の総合診療医の竹村洋典先生です。

 

50代女性、ずっと足が腫れており痛みがある、3件の病院を
回りましたが治りません、と。

 

足を見るとホントむくみが凄くて、ふくらはぎなんですけど
まるでゾウのような足をしています。
皮膚の色も赤黒く変色しています。

 

何よりつらいのは痛みだそうです、椅子に腰かけると
むくみがひどくなるので床に座ろうとすると
ひざが痛むんだそうです、この状態が2年も続いています。

 

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むくみの始まりは?

始まりは2年前、高校の学食でパートをしてました。
夕方の後片付けの時に最初の症状が、足が重いと感じたそうです。
膝から下がむくんでました。

 

仕事柄足がむくむのは仕方ないと思って働いてました。
だけど数日でむくみがぶり返してきました。

 

だけど楽観的に考えていたそうです、その理由として5年前にも
同じ症状になっていたことがあったんです、その時は下肢静脈瘤
だけど1時間程度の手術でそれが治ったので、また同じ病だと思い
軽く見ていました。

 

最初の症状から7か月後、仕事中鍋を持ち上げようとした時
両足に異様な重さが、そして鈍い痛みも。
少し休むと左足の色が赤黒く変色してました。
さすがに不安になり病院へ。

 

エコー検査を受けると下肢静脈瘤ではないとのこと。
血液検査をすることに、そしたら体内で炎症を起こしていると
蜂窩織炎(ほうかしきえん)と診断されました、これが最初の診断です。
蜂窩織炎とは傷口などから菌が侵入し増殖それが痛みとなる。

 

翌日から入院し抗生物質をうつと菌の増殖も抑えられ
血液検査の数値は落ち着き、2週間で退院。
その後も抗生物質を飲み続けて菌を除去することに。

 

それから2週間後、夜食を2階の部屋に運ぼうとしたとき
左足が思うように上がらない、そして以前と同じ症状に。
翌日退院したばかりの病院へ。

 

あまりに早い再発に医師も首をひねったそうです。
足の検査をすると、入院の手続きを取ってくれと言われました。
ふくらはぎに血栓が見つかりましたので。

 

この血栓がはがれ、脳や心臓に詰まると重大なことになるので。
入院して血栓を溶かす薬を投与すると、血栓の問題は治りました。
退院から2週間、またむくみが・・・・

 

それからは家の階段が上れない、ひざから下が曲がらずズボンがはけない
寝て起きる時に、身体を起こすのが大変、これでは
日常生活ができません・・・

 

そこからドクターショッピングが始まりましたが、全て異常なし。
そして現在に至ります、心配して
50代女性の妹さんが家庭の医学に相談をしたそうです。

 

竹村先生の問診

Q 3月に突然足が痛くなった?むくんできた?
A 2年前からゆっくりむくみ、痛みは1年前から始まった。

 

Q 腫れたのは両足?
A 両足

 

Q 足が大きくなった時は痛かった?
A 痛かった

 

Q 痛くて赤くなったのは?
A 左足だけ

 

次は実際に患部を診察
ふくらはぎをつまもうとしてもつまめません。
ふくらはぎを押すと痛みが出るかを調べると
両方のふくらはぎに痛みが出るポイントがあるようです。

 

両足の体温を確認すると、左足が熱を持っていると感じました。

 

健診の結果などで気になったことはなかったと聞くとそれも
全然問題ないとのこと、臓器にも問題がないと。
そして血液検査、超音波エコー CT画像を撮ることに。

 

検査結果は5日後に出るとのこと、そして5日たちまして検査結果が。
なんと病は3つもあったそうです。
1つは蜂窩織炎(ほうかしきえん)、そして2つ目は静脈不全という状態。

 

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静脈不全とは?

立ち仕事や出産などが原因で、静脈の弁が壊れる。
静脈の力が弱いため、血液がうっ滞し血管から水分が漏れる、これが
ふくらはぎのむくみとなるんです。

 

静脈不全の特徴って、ふくらはぎの圧痛があるか?なんです。
静脈不全の圧痛点は、ふくらはぎの真ん中あたりを押す・もむと痛みが出る。
竹村先生は両足に圧痛点を確認したので両足とも静脈不全が起こっていると確信。

 

もう一つ、左足だけにあった皮膚の変色と熱。
両足に静脈不全があり、左足だけに蜂窩織炎が起き、より左足が腫れた。
左足だけが熱いことも確認できていました。

 

改めて血液検査をすると、炎症反応の数値がこうなりました。
DSC_0467
だけどそれだけかな?と竹村先生は気になっていまして・・・
蜂窩織炎がなぜ治らないのか?っていうところなんです。
なぜ長い間炎症が続くのか・・・

 

通常は抗生物質を投与すれば蜂窩織炎の炎症は収まります。
だけどそれがどうして長く続くのか・・・その答えは・・

3つ目の病はリンパ浮腫

リンパ浮腫とは、静脈の流れが悪化しているとリンパ管の流れも
悪化、その中にあるリンパ液がリンパ管から流れ出るんです。
それでむくんでいたと。

 

何度も蜂窩織炎になった理由というのは
リンパ液にはタンパク質が多く含まれていて、これって実は
ばい菌がとても好む栄養素なんですね、リンパ浮腫の栄養素があるため
ばい菌を除去しきれなかったと推測。
どうしてわかったのか?それは両足をつまむ触診。

 

静脈不全だけならばつまむことができるが、リンパ浮腫の場合は
リンパ液が流れているのでつまみづらくなる。
CTでリンパ管の流れが悪いのが確認されたのでこの診断になりました。

 

対策としては、蜂窩織炎の治療はきちんとする。
元々のむくみに対しては
・きちんとしたマッサージ
・ストッキングまたは包帯をふくらはぎに巻く

そうすることで、ふくらはぎに溜まっているリンパ液を
戻していった方がいいじゃないかなと。
以上となります、読んでいただきありがとうございました。

 

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