2018年1月17日放送のガッテン
今回はあまりなじみのない
あるビタミンの特集
様々な病気を防ぐ力を秘めているという
ビタミンM、そうガッテンでは呼んでいた。
目次
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若々しい脳を保ちたい、大注目の栄養素、葉酸
ノルウェーとイギリスの研究者が
共同で軽度認知障害(MCI)の高齢者
156人を追跡調査、何を調査したのか？
それは2年間で脳に祝が起こった範囲です。
番組では脳の萎縮がみられた画像を写していた
これが広範囲だったのです。
アメリカのペンシルベニア州立大学教授
キャサリン・ロス先生
ある研究を行っている方で
その研究が結果を伴いだしてくると
脳の萎縮の範囲が小さかった。
これはある栄養素を摂取したおかげで
このようになったのです。
脳の萎縮というのは元には戻らない
しかし予防が出来るのでは？という事が
わかり将来的に萎縮の範囲が小さくて済む
という事だと思われます。
キャサリン先生は栄養学の先生です
そしてこの方々が一生懸命研究されている
事と同じことを行っている日本人の学生がいた。
しかも、この2人には意外な共通点があった
日本人の学生は過去に集めていたのは
オタマジャクシでした。
子供の頃から集めていてその数は通算で
2000匹は育てていたと言います
しかしうまく育たないこともありました
カエルになる前に命を落としたことも
しかもその数は相当数です。
どうにかしてカエルになるまで育てたい
そこで学生が注目したのはエサ
ちょっと変わったエサを与えたら
オタマジャクシの成長に驚きの変化が・・・
成長スピードが速くなり、予定よりも
5日も早くカエルになったのです。
このエサに含まれるものが
認知症を防ぐかもしれない今日のテーマの
あるものなのです。
最初、番組ではビタミンMといい
そんなのあったっけ？って思ったら
別の名前で言われている、それは
『葉酸』
なんです。
葉酸は妊婦さんが赤ちゃんの為に摂取する
イメージがあります、しかし認知症の
予防にまでつながるという
これは一体どうしてなのか？
そこには2つの大きな特徴があるから
1 細胞分裂を促す
葉酸は太陽の恵みを受けた植物が
光合成によって作り出す栄養素
その大きな働きの一つが細胞分裂です。
細胞の中にある生命の設計図DNA
葉酸はDNAを作る時に欠かせない
そんな葉酸を誰よりも必要としているが
お母さんのお腹の中にいる赤ちゃんです。
そのため2000年頃から妊婦さんの
葉酸摂取は勧められるようになってきた。
そしてもう一つ、先ほどのオタマジャクシを
飼育していた学生さん、オタマジャクシを
元気に育てようと小学生の時
思いついたのが、ほうれん草だったんです。
試しにしらすをたっぷり与えた
オタマジャクシと比べてみたら
1ヶ月後、シラスの方は3匹しか
カエルにならなかったが
ほうれん草を与えた方は6匹も
カエルになっていたのです。
そこで葉酸がたっぷり入っている食材は何か？
学生は考えました、思いついたのが鶏レバー
これを今度はエサにしてみたのです
なんとみるみるうちに成長して5日も早く
カエルになったのです。
ちなみにビタミンMのMは
貧血になっちゃうサルとならないサルは
何が違うのか？というのを調べているうちに
見つかった物質
だからモンキーのMなんだそうです
しかしもっと他のものからも
見つかるようになったので
現在は葉酸と呼ばれるようになった。
葉酸は何に含まれているのか？
納豆、レバー、お茶、ほうれん草、豆苗、水菜
枝豆、オクラ、アスパラガス、菜の花
ブロッコリー、サニーレタス、小松菜
ニラ、春菊、のり、きなこ、豆腐、イチゴ、卵
基本的には葉物野菜に多く含まれている。
次にどうして葉酸は認知症予防に期待が
持てると言われているのか？
2つ目のポイントとして、悪者の更生が
挙げられる。
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ポイントはホモシステインにあり？
2 悪者を更生させる
他のビタミンではできないことだそうです
葉酸というのは、改めて話しますが
細胞分裂を促す事が得意、そしてもう一つ
重要な働きがあり、それが上でも記した
悪者の更生、そこでもう一つの物質が登場。
ホモシステインという物質
ホモシステインは
肝臓から脳へ向かい活性酸素を分泌します。
すると脳細胞は死滅してしまい
脳の萎縮が始まってしまう
これがアルツハイマーの原因の一つと
考えられている。
ホモシステインは脳だけではなく血管でも
悪さをする、活性酸素を分泌すると
血管は傷ついて血管が段々狭くなっていき
動脈硬化を起こし、心筋梗塞や脳梗塞の
リスクを高めてしまう事に。
更に骨にも悪さをする、骨に活性酸素を
分泌することで骨の細胞がやられて
骨粗しょう症の原因の1つではないかと
考えられています。
ホモシステインは普通に生活をしていても
肝臓の中に誰でもいるのか？
私たちは肉や魚などのタンパク質を摂取すると
必ずできるアミノ酸というモノがあります
アミノ酸は本来、解毒作用が可能な臓器
肝臓の中でせっせと働いています。
しかし毎日毎日働いていると
化学変化を起こしてホモシステインになる
ひとたびホモシステインとなるとかなり強く
抗酸化作用のあるビタミンCやポリフェノールの
力が効かないと言われている。
そこで登場するのが葉酸、葉酸なら
こんなホモシステインの活性を
抑える力があるのです。
葉酸がホモシステインに対してどれだけ
有効なのか？こういう実験があります
高ホモシステインのマウスはその影響で
血管が狭くなって
動脈硬化を起こしていたが
同じく高ホモシステインのマウスに
葉酸を含むエサを与えると
血管の厚さに違いが出たのです
つまり動脈硬化を防ぐことができた。
問題はどの位の量を食べればよいのか？
推奨量は1日に240μgが望ましい
妊婦さんの場合は400μgです。
食べ物で摂取するのが難しい場合は
サプリメントを活用しても良い
国でも強くではないが推奨されている
ただしサプリメントでの
1日の摂取推奨量は必ず
守るようにしましょう
短期的に大量に摂取することは
絶対にやめましょう
説明書もよく読むように。
日本で一番葉酸摂取に燃える街、埼玉県の坂戸市
街の施設を覗いてみると葉酸摂取の講義が
行われていた、定期的に行われている。
街では、葉酸どら焼きや葉酸ブレッド
葉酸スムージー等の食品が作られていて
積極的に摂取しているとのこと。
どうしてこのような取り組みを？
市役所で話を伺うと
11年前から葉酸をたくさん摂取しよう！
というプロジェクトが立ち上がった
延べ1700人の市民が参加しました。
なぜこのような事を始めたのか？
女子栄養大学の香川先生の話では
坂戸市では葉酸摂取量を1日400μgとしている。
だいぶ多いと思いますが、食べ物から
摂取する分には400を超えた方がいいとのこと
今の日本では大変不足していると
考えられるためです。
妊婦さんだけに限らず、若者や高齢者も
同じように推奨量を摂取していく。
番組で紹介されていた高齢者の方達は
一般的な葉酸の推奨量の2倍や3倍
中には7倍もの摂取量の高齢者がいました
そのおかげで体内の
ホモシステイン量は低下しています。
実は海外では葉酸の摂取量というのは400μg
というのが圧倒的なんだそうです
また世界の81か国は法律で
穀類に葉酸を加えるようにと
決められている。
一部ではありますが、パスタやクッキー
小麦粉、パンやシリアルにも
葉酸が含まれているのです。
日本が推奨量240μgなのは、葉酸不足で
起こることは貧血、その貧血が起こらない
ラインがこの240μgだった
という事なのです。
アメリカの実験では、65歳以上のアメリカ人
965名を1日の葉酸推奨量ごとに分類し
アルツハイマー病の発症率を調査
すると葉酸摂取量が多い人ほど
アルツハイマー病の発症が
抑えられているという結果がでたのです
日本でも同様の結果が得られた
大阪大学で14年間、全国6万人の追跡調査で
葉酸の摂取量が少ないグループから
多いグループまで、心筋梗塞等で
亡くなった方がどれだけいたのか？
結果は男女ともに葉酸摂取量が多い人ほど
死亡率は減少、特に女性は著しく死亡率が
減少していました。
また、葉酸を多く摂取している人は
野菜などから葉酸以外のビタミンや
その他の栄養素も多く摂っていると考えれる。
通常の食べ物から摂取する分には
推奨量を超えても問題はないとのこと
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葉酸お手軽摂取法！
効率良く摂るための裏ワザを紹介
まずブロッコリー、調理方法は
お鍋にお水を入れずに蒸す
これで栄養分が逃げないようです。
葉酸は水に溶けやすい、なのでゆでると
葉酸は半分以下になるが、蒸すと
葉酸は90%も残ると言われています。
続いてほうれん草、茹でると葉酸は80%に
減ってしまうが、炒めると葉酸は
98%も残るようです。
しかし最近は野菜の高騰が叫ばれていて
簡単に買えない事もあります、そこで
お手頃な食材はというと
・豆苗 80gで葉酸は120μg
・納豆 2パックで葉酸120μg
・焼き海苔 2枚で葉酸120μg
・煎茶 湯呑1杯100gに葉酸16μg
ただし葉酸は光に分解されてしまうため
煎れたてのお茶がおススメです。
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