家庭の医学、頻尿の真の原因はHTLV-1関連脊髄症!

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2016年1月26日放送のたけしの家庭の医学、2時間SP。
チーム医療で治らない不調を解決するという特集。
最初は原因不明の頻尿について。

 

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長崎大学病院の排尿機能外来のチーム医療とは?

夜間頻尿や尿失禁、色々な尿トラブルがあります。
長崎大学病院では病の原因を99%解決してきた
実績
があります、創立は32年前。
現在のリーダーは松尾朋博先生です。

 

泌尿器科だけではなく、看護師さん、診療放射線技師
そして神経内科の先生とチームとして治療に
取り組んでいかれてます。
総勢9名のスタッフさんと協力している。

 

排尿検査機器も最新のものを取りそろえています。
その種類は30種類以上となっています。

 

深刻な尿トラブルを解明した例

72歳女性の方、ご主人と2人暮らしです。
現在も尿トラブルを引き起こす病と戦っています。
治療中という事です。

 

治療をする前は1日に16回位トイレに行ってたようです。
原因はなんだったのでしょうか?

 

7年前に最初の異変が・・・当時は生鮮食品の
加工会社で働いていました。
冷たい冷蔵庫の中で長時間働いていました。
その時に尿意を感じました。
休憩時間にトイレを済ませたのにもかかわらずすぐに
尿意が来た
ようです。

 

しかし尿は少ししか出ませんでした。
ですが尿意は治まりました、しかし2時間後に
再び尿意が・・・水分を摂っていないにもかかわらず
この時も尿の量はわずかです。
女性は体が冷えて尿が近くなったと思いました。

 

それからというもの、仕事中以外、自宅でも
尿意に襲われました、時間を選ばず・・・
特に夜中の尿はとても辛かったそうです。
ぐっすり眠れている感じがしなかったので。

 

さすがにまずいと思い友人に相談。
ですが友人は頻尿がひどかったようで、そこで
私は軽い方だと思い、年を取ると
頻尿は当たり前だ
と思うようになってしまったのです。

 

新たな異変は最初の異変から1年後、いつものように
強い尿意に襲われトイレをしようとしたら
尿道に痛みが出ました、針に刺されるような感じ。

 

ようやく近所の泌尿器科を受診することに。
排尿時の痛みと頻尿を医師に伝え、検査をすると
膀胱炎という診断でした。
頻尿については過活動膀胱と診断。
薬を処方されました。

 

薬を服用してからは尿道の痛みは数日で治まりました。
しかし頻尿だけは改善の兆しがありませんでした。
それどころか2時間に1回だったのが
1時間に1回トイレに行くように。

 

きちんと薬を飲んでいるのですが・・・・
全く別の病気と思いだし、薬を飲み始めて1週間
再び泌尿器科へ。

 

そこで医師は大きな病が隠れているかもしれないと
おっしゃってくれて、そこで長崎大学病院の
排尿専門外来を紹介してもらう事になりました。

 

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この時どのような検査をしたのか?

平成22年の8月に初診。
松尾先生は女性の状態を確認していました。
細かく頻尿の状況を確認していき
松尾先生が気になったのは尿の量。

 

過活動膀胱の場合尿の量はコップ1杯位は出るのですが
おちょこ一杯はおかしいと思ったようです。
尿漏れもほとんどないとのこと。

 

まずウロダイナミクス検査というのをすることに
これは尿道と膀胱の圧力を測る検査です。
2回目の診察で行われました。

 

健康な人の場合は、尿意を感じても圧力は変化せず
排尿をすると圧力が高まります。
排尿後はすぐに圧力は下降します。

 

過活動膀胱の場合は、尿意を感じると急激に圧力が高まり
排尿するとさらに圧力は上昇します。
排尿すると一気に圧力は下降という感じ。

 

女性に排尿をしてもらいました。
過活動膀胱なら排尿後は急激に圧力が下降していきます。
しかし・・・この女性は圧力が下がりませんでした。
これは過活動膀胱の特徴とは違っています。

 

次なる検査は放射線技師の方に診てもらう事に。
膀胱造影検査というものをやります。

 

3回目の診察の日に膀胱造影検査は行われました。
造影剤を膀胱へ注入し、排尿する前になんと造影剤が
逆流したのです。
とっさに放射線技師の方は撮影を行いました。

 

どうしてこうなったのかというと、膀胱内部の圧力が
異常に高く造影剤が尿管へ押し出された
のです。

 

松尾先生は排尿に関わる神経に異常が起こっていると
推測していました、そこで次に神経内科の先生に
診てもらう事に。

 

初診から2週間後に4回目の診察をしました。
ゴム製のハンマーを使い全身の
神経のチェックを行いました。

 

上半身には異常はありませんでした、次に足の反射テスト。
膝を叩くと反射が激しすぎたのです
ここは脊髄の神経が関わっています。

 

先生は脊髄に異常があると思い、MRI検査を指示しました。
しかし・・・画像には何の異変も見られませんでした。

 

松尾先生は次なる一手を。
やったことは26年間蓄積された患者の膨大な資料を
確認するという作業です、細かく見ていくと
似たような症状の患者さんがいてました。

 

そして5回目の診察の日、採血をしウイルス検査を
することに、あるウイルスの検査です。

 

頻尿の正体は、HTLV-1関連脊髄症という病
主に母乳などを介して感染し、白血球に潜むウイルスが起こす病です。
これは難病指定されています、40代以上の発症者が多く
今後増加するのではないかと危惧されています。

 

この女性は白血球を介してウイルスが脊髄に侵入。
炎症を起こすと排尿機能を司る神経に異常が起きたと考えられる。
そのため、頻尿のような切迫感に襲われたり
尿意があっても量が少ないという特徴的な症状が出たのです。

 

この病はMRIなどでは発見が難しいのです。
特殊な血液検査や髄液検査でないと
見つけられない
といわれている。

 

この女性は悪化する前に病の正体が判明したので
ウイルスの活動を抑える投薬治療で、完治はしてませんが
不自由のない生活を送ることが出来るようになりました。

 

重大な病が隠れている場合のある頻尿
特徴的なサインを出すことが多いと言われている。
50代以降の中高年の方に注意してほしい。

 

他にも尿トラブルだが重大な病が隠されているパターンとして
尿トラブル+足のしびれ
これで腰部脊柱管狭窄症というのが疑われる

 

脊柱管狭窄症は、加齢などで腰椎が変形し脊柱管が狭くなってくる
そうすると神経や血管が圧迫される。
腰椎の中には膀胱へつながる神経も通っています。
そのため尿トラブルが起こってしまうのです。

 

特徴的なのが悪化した時。
膀胱を縮める神経が働かなくなり、尿が溜まり続けます。
そして尿が出しづらくなり、尿漏れという事も起こります。
尿が溜まり続けても、尿意を感じないこともあるようです。
以上となります。

 

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